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 新年あけまして、おめでとうございます。
 更新の少ないブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

 さて、2017年最初の記事は、AKB48について、です(文体、少し変えます)。





 かのメモリストさんが、去年の大みそかにこんなことをつぶやいていた。

 「48グループは1回総選挙を卒業しないと先に進めないんじゃないかなと思う」

 これはぼくがけっこう前から、漠然と考えていたのと同じことだ。
 メモリストさんがどういう考えでこう書かれたのかはわからないけど、ぼくがなぜ〈48グループ総選挙はもうやめたほうがいい〉と考えているかを書いてみたい。

 AKBにとって総選挙は年中行事になり、ここ数年は地上波のテレビ中継もされているほどで、ヲタ以外の人も関心の度合いはともかく注目をしているようだ(ヲタのいない、ぼくの職場でも話題になっていたりする)。
 つまりAKB総選挙は、いわばAKBの代名詞と言ってもいい。
 メンバーは毎年の目標として「選抜入り」や「ランクイン」を掲げ、ヲタはそれを実現しようとCDをたくさん買ったり、投票権のついた会員資格やネットのサービスに入ったりする。
 そのこと自体は問題じゃない。
 だけど、ふと思う。

 「こんなことをやっているのは48グループだけじゃないか」

 ――と。

 日本にある他のグループアイドルは――まあごく一部はやっているのかもしれないけど、ほとんどはやっていない。

 では、なぜ他のグループはやらないのか。

 もちろん人数の問題は大きいだろう。48グループみたいにメンバーがたくさんいるグループはない。少人数でやっても盛り上がらない。ヲタの数も少ないだろうし。
 だけど、人数が多ければやるのかというとそういうことでもない。

 なぜ、やらないのか。
 本当なら、こんなことはやっちゃいけないからだ。

 グループアイドルのメンバーに人気の差があることは当然だけど、それをだれにでもわかるかたちで示すのはよくない。
 人気メンバーはいいだろうが、そうじゃないメンバーにとっては苦痛でしかない。
 喜ぶのは常に少数だ。
 多くのメンバーもヲタも喜ばない。
 だから普通はやらない。

 それをあえてやるのは、本来は禁じ手を使うことによる面白さであって、禁じ手であることに変わりはない。
 ルール違反と言ってもいいくらいだと思う。

 その禁じ手に、いつの間にかメンバーもヲタも慣れすぎてしまった。
 もはや「禁じ手ゆえの面白さ」はなくなっている。
 それが、ぼくが48グループ総選挙はもうやめたほうがいい――少なくとも、一度、やめてみたほうがいいと思うひとつめの理由だ。

 あまり長くなっても読みにくいと思うので、別の理由はまた後日書いてみたい。
 今日のところはここまで。

東京湾大感謝祭の写真。

 25, 2016 20:29
10月23日に横浜でおこなわれた東京湾大感謝祭に行ってきました。

SKE時代は握手会にも行ったことがあるくらい好きだった、梅本まどかちゃんを撮れる日が来ようとは!
いきていればいいことありますね。

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ノーメイクスについて 【その2】

 12, 2016 23:06
 本日発表になりましたが、ノーメイクスが主演した映画『キネマ純情』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映されることが決定しました。

 → http://yubarifanta.com/films/3197/

 パチパチパチパチ(*^_^*)
 日付は2月28日の日曜日。行かれる方は、ぜひ見てみてください。
 ぼくも行ければ行きたいなと思っていますが、いろいろクリアしないといけないこともあるので、いまはなんとも…(泣)。

 このノーメイクス主演映画の解説には、「女の子同士のキスシーンの回数は映画史上最多を記録したのも話題のひとつ。」(国際ファンタスティック映画祭公式サイトより転載)とあって、百合好きとしては前からずーっと見たくて仕方なかったんですよ。

 なにしろ、自分の好きなアイドル同士がキスをしまくる映画なんですから!

 もちろん正式上映されるときには見に行くし(3月12日より渋谷アップリンクにて上映決定してます)、ソフト化されれば買いますが、なによりもノーメイクスをまだ知らない方にも見てもらいたいです。この映画がひとつのきっかけになって、ノーメイクスのファンが増えてほしい。

 ともあれ、まずはゆうばり国際ファンタスティック映画祭での成功を祈ります!

ノーメイクスについて 【その1】

 05, 2016 22:44
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 ノーメイクスのことについて書いてみたい。

 ノーメイクスは映画監督井口昇がプロデュースするアイドルユニットで、2015年3月13日に東京Zeep DiverCity TOKYOの『エコーズオブスピリット』でデビューライブを果たしている。
 メンバー五人は全員女優経験者で、今年の3月には主演映画『キネマ純情』が公開予定だ。
 ノーメイクス公式サイトはこちら → http://nomakes.com/

 井口監督の作品は友だちの影響で何本か見ていた(『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』、『富江 アンリミテッド』、『電人ザボーガー』、『ヌイグルマーZ』――テレビシリーズでは『監獄学園-プリズンスクール-』)。
 ただ、ぼくはいわゆるゴア描写やブラックユーモアというものがすごく苦手(というか嫌い)で、それらが露骨に出ているであろう井口監督の作品(『片腕マシンガール』や『デッド寿司』)は、申し訳ないことにまだ見ていない。
 とはいえ、『電人ザボーガー』ほど正しいリメイク映画は見たことがなかったし、『ヌイグルマーZ』は「女の子のヒーロー映画(ヒロインに非ず)」という新しいかたちのヒーロー像を確立した傑作だと思っている。
 『電人ザボーガー』は過去作からそのまま引き継ぐべき部分と、いま現在の技術でできるためにブラッシュアップするべき部分の結合がすばらしくハマっていて、ともすればアンバランスになりかねない微妙なところをうまくまとめている。たとえばザボーガの変形シーンは原点のかっこよさと現在のCGによる変形のかっこよさを両方見せてくれているかと思えば、ブルガンダーのようなアナログゆえのマヌケな部分はきちんと残している。それをやると普通は作品世界がいびつになってしまうのだが、井口監督の原点作品に対する理解度が突き抜けているため、そうなっていない。過去作のファンも新規のファンも納得できる、特撮映画の傑作だと思う。
 『ヌイグルマーZ』は、「自分の心は女でレズ」と公言する井口監督の心が投影されているように感じた。少女漫画的世界観の中にヒーローとその葛藤を投入し、それを成立させる力技がすばらしい。この作品でも見られる井口監督のバランス感覚は実に絶妙で、シリアスとコメディをきちんと両立させることのできる稀有な存在だと思っている。

 そんな井口昇監督がアイドルをプロデュースするという話を最初に知ったのは、ツイッターでだった。
 いま日本では過去最大数のアイドルが林立している。ぼくもアイドルは大好きだが、とてもすべてに目を通すことすらできないし、これだけの数がいたらその気にもならない。
 でも、このノーメイクスというアイドルのことは気になった。
 アイドルとて一口に言っても、さまざまな方面からのアプローチがある。ジャンルはどんどん細分化され、コンセプトも多様化していて、もはやその隙間はないようにさえ思える。
 しかし「女優」――若いアイドルがよく言う「女優さん」ではなく――きちんとしたキャリアを持つ女の子たちによるユニットということに、いい意味でひっかかりがあった。それを映画監督がプロデュースするとなれば、これは注目しないわけにはいかない。
 なので、決して熱心とは言えないものの、ぼくはちらちらとノーメイクスの情報には接していた。いつか現場に行かないといけないなと思いつつ……。
 距離を置いて見ていたのには理由がある。そのころのぼくはAKB48チーム8にハマリにハマっていた(――もちろん、今でもハマっているが)。
 一昨年の劇場公演をきっかけに、無銭イベントでは飽きたらず、チーム8を追いかけて、山梨、鳥取、福島、京都、山形、高知、宮崎、長野、滋賀、岡山、香川と遠征をした。そんな中ではなかなか他のアイドルに目を向けることはできず、アイドルだけではなくて映画館へ通う回数も激減した。
 だからノーメイクスはずっと気にはなっていたものの、もしも「ハマった」りしたら大変だという思いがずっとあったのだ。

 それでも気になり続けていたのは、ノーメイクス全体のバランスの良さだ。
 先ほど、ぼくは、井口作品のバランスの良さについて言及したが、それはノーメイクスというアイドルユニットにも発揮されている。
 アイドルユニットにとってもっとも大切なのはかわいい女の子を集めることではない。全体としてのバランスだ。これをわかってない人がやると、いくらメンバーがかわいい子であっても売れない。
 初めてノーメイクス五人の全体写真を見たときに、ぼくはあっと思った。五人の容姿のバランスがすごくいいのだ。
 単純に、見た目の個性がバラバラのメンバーを集めてもこうはならない。というか、これに公式のようなものはない。かわいい系、きれい系、ロリ系、男前系……など、アイドルにもいろんなタイプがいるが、それらをどういう比率で集めればいいとか、どういう順序で並べればいいとか、そんなものはない。集めてみて初めて、唯一無二のものになるものだと思う。
 バランスの良いユニットアイドルとは、それだけで奇跡的で美しい。
 それをノーメイクスはクリアしているように見えた。
 ぼくは、だから今でも、ノーメイクスはだれ推しということはなくて、あくまでも箱推しだ。メンバーがこれを読んだら「そんなことないでしょ。好みはあるはず」と思うかもしれないが、本当に全員が好きなのだから仕方ない。
 だからいつか現場には行かないといけないと頭の片隅で思いつつも、チーム8の現場を優先していたせいで、なかなかタイミングが合わずにいた。

 そしてようやく、その機会が巡ってきた。
 ぼくが初めてノーメイクスの現場へ行ったのは、去年の8月1日の「中野駅前大盆踊り大会」だった。
 実はこの前から、ツイッターではノーメイクスのことを少しずつつぶやいていた。
 すると、メンバーの荒川実里さんからリプなどがあったのだ。
 まだ知られていないアイドルゆえに、彼女たちはおそらくエゴサーチなどして、ファンの獲得に務めているのだと思う。それは努力の一環であり、とてもいいことだ。
 その頃のノーメイクスの現場では、一眼レフでも撮影ができた。荒川実里さんから教えられた。ぼくはしばらくそのことを知らなかった。
 俄然、行く気になった。
 ぼくはアイドルにかぎらず、とにかく女性を撮ることが好きだ。チーム8にハマった理由のひとつが「撮影可」だったからだ(もちろん、それだけではないが、大きな動機のひとつであることはまちがいない)。
 好きなアイドルを撮れるというのは、運営の人たちが思っている以上に、現場へ向かう大きな動機付けになる(とはいえ、カメコだらけの現場になるのも運営としては避けたいだろうが)。
 ノーメイクスを撮れる――これが現場へ向かったいちばんの理由だ。

 初めてのノーメイクスの現場は、いい意味で実にユルかった。ライブ開始10分前だというのに最前は空いているし、人の山越しに撮ることになるかもしれないと持参してきた300ミリの望遠レンズと踏み台の出番はなかった。いつもチーム8の現場の壮絶さを経験しているが、それとはまったくちがう世界があった。ちょっとしたカルチャーショックだった。
 現場について少し待っていると、物販スペースのテント内にメンバーが姿を現した。初の生ノーメイクスだ。ぼくのテンションはアガった。みんな個性的でかわいくて魅力的だ。
 無銭撮影はいけないと思い、まずはタオルを買ってサインをしてもらった。数日前から、ツイッター上で荒川実里さんがリプをくれていたので、なにか挨拶をしたほうがいいかと思いつつも、初対面でそんなことを言ったら「認知厨」だと思われかねないと黙っていた。しかしメンバーのほうから「初めてですか」と聞かれ(緊張していたので、だれに言われたかは覚えていない……)、小さく「はい」と答えた。完全に怪しいヲタクの振る舞いだった。
 そしてライブが始まった。セットリストの順番は覚えていないが、『キネマ純情』がすごく印象に残っていて、いまでもノーメイクスの中ではいちばん好きな曲だ。
 カメコは歌を聞いていないと思われるかもしれないが、ぼくは撮影に集中しつつも、きちんと聞いているつもりだ。初めてノーメイクスを撮影しながら、ぼくはハマる予感を覚えた。
 ハマると思ったいちばんの理由は――これは誤解しないでもらいたいのだが――メンバーたちの未熟さだった。
 この日のノーメイクスはどこか、とまどいを感じているように見えた。アイドルを演じきれていないように見えたのだ(アイドルに限らず、人は常になにかを演じているわけで、アイドルを演じることはまったく問題ない)。メンバーの「アイドルとしての」演技には不安や自信の無さからくる、とまどいがあったように感じた。
 だが、それこそが、ぼくがノーメイクスを好きになった理由でもある。
 デビューして半年も経っていないアイドルが完成していないのは当たり前だ。チーム8だって、いまだに完成しているとは言いがたい(というか、まだ完成していない)。でも、アイドルの魅力は完成度ではない。未完成のものが少しずつ形をなしていく過程を見ることこそ、アイドル鑑賞の醍醐味である。
 この時点で、五人の女優が〈ノーメイクス〉というアイドルを演じきれていたとしたら、ぼくはもう現場には行かなかっただろう。
 だが――幸いにして――ノーメイクスはまだまだ完成していなかった。今からなら、成長の過程を楽しめる……ぼくはノーメイクスの現場にも通うことを決めた。休みの予定や金銭的な問題から、チーム8の現場にさえ満足に行けているとは言いがたい現状で、他のアイドルを追う余裕があるのか……と思いつつも。
 その後、吉祥寺、柏、上尾、船橋、渋谷と、ぼくはノーメイクスの現場に通った。いつも愛用の一眼レフを持って行き、狂ったように彼女たちを撮った。そしてツイッターに写真を上げていった。それらはメンバー自身や井口監督によってリツイートされ、何度目かの握手会だかサイン会で、ぼくは自分が認知されていることを知った(とはいえ、ぼくはアイドル本人に認知されるのはあまり好きではない。なぜかは、また別の機会にでも……)。

 アイドルの変化の瞬間に居合わせたときほど、ファンであって良かったと思うことはない。ノーメイクスの場合は、2015年10月17日の吉祥寺タワーレコードのインストアライブが正にそうだった。
 この日のライブで、ノーメイクスは最後の曲『ハイ、敬礼!』を歌っている途中でステージから観客スペースの後ろへと回りこみ、そこでパフォーマンスの続きをおこなったあと、MCを始めた。
 このとき、ノーメイクスはある種の一線を越えた。
 今までステージの上――すなわち、観客に向かって一方的にパフォーマンスをするだけの存在だったノーメイクスは、物理的に観客の背後に回った。観客の視点を自分たち自身の動きによって誘導したのだ。ノーメイクスはステージ上だけの存在ではなく、パフォーマンスに観客を巻き込むことを覚え、実践した。大きな変化だと思う。
 そしてこの日は、2015年最後の吉祥寺店イベントということもあり、それまでのことを振り返るとともに、これからの抱負をメンバーが語った。
 特に印象深いのは、リーダー中村朝佳さんの言葉だった。
「私たちはもともと女優なんですよ……。だからアイドルをやるってなったときになにもわからない状態で、笑顔もひきつるし、いま自由にやっているMCもまずは台本に書いてセリフのような感じで言っていたんだけど、だんだんだんだん忙しくてできなくなり……。でも、やっと、ここでアイドルに……なれたのかな……? みなさんにアイドルにさせてもらっているな……っていうのを思って……。でもでも私たちはもとは女優なので、しっかりそこを忘れずに……そしてアイドルとしても中途半端は絶対いやなので、やれるところまでいこうと思うので、みなさん、ぜひ、私たちのことを支えて、これからも応援してください。ノーメイクスをよろしくおねがいします」
 ぼくはこの中村朝佳さんの言葉にとても感動した。
 中村朝佳さんはアイドルの本質をきちんとわかっていたからだ。アイドルとはアイドル本人たちだけの力でなれるものではない。ファンの存在があってこそ、アイドルはアイドルになれる。それはファンが増えて人気が出る――という単純な意味ではない。
 無論、多かれ少なかれ、アイドルはもちろんファンの存在を意識しているだろう。ファンが存在しなければマーケットとして成り立たず、アイドルは消滅する。しかしマーケットという経済的な意味合いだけではなく、まず、アイドル自身の意識としてどれだけファンと向き合っているのかが重要である。
 中村朝佳さんは「アイドルをやる」と言い、そして「アイドルになれたかな」と言った。この意識の変化はすごく大切なことだと思う。だが、〈ノーメイクス〉はあくまでも女優であり、アイドルであるとも言う。ここに〈ノーメイクス〉が他のアイドルと一線を画する部分があり、最大の魅力となっている。
 アイドルから「女優さん」になりたいと言い、実際に「女優さん」になるアイドルもたくさんいる。しかし、その逆というのはあるようでなかった。というか、ノーメイクスは「女優さん」ではない。「女優」なのだ。このちがいは大きい。
 女優であることと、アイドルであることは、はたして両立できるのか。ノーメイクスとは、井口監督が仕掛けた実験なのかもしれない。
 この〈ノーメイクス吉祥寺事変〉とでも名付けたい瞬間に立ち会えたことは、ぼくのメイカーズとしての誇りでもある。
 (このときの様子はYOUTUBEのタワーレコード公式でも見られるので、ぜひ見てみてほしい。 → https://www.youtube.com/watch?v=OT1VVc764-c

 そしてノーメイクスの魅力のひとつに、曲の斬新さ――特に、歌詞――がある。
 井口監督自身による歌詞は、どの曲も最高に狂っている(もちろん褒めてます)。
 ノーメイクスの曲に登場する女の子は、どれも井口作品に出てきそうな、卑屈な意識を持つキャラクターだ。

 「自分ごときが 恋する事を 罪だと思ってた
  恋愛世界 そぐわぬ私に アナタは微笑んだ」

 『ハイ!敬礼』の中で、いちばん好きな部分がここだ。
 この女の子は自分が世界にとって異質な存在であると思っている。それはだれもが多かれ少なかれ感じていることだろうが、この女の子は特にその思いが強く、恋をすることもそれをうまく表現することもできない。自分を受けてれてくれる相手に対しても、なぜか敬礼という儀式的な表現をしてしまう。普通の感覚ではありえないことだが、この歌をアイドルが歌うと、不思議と成立してしまうのである。それこそがアイドルの持つ魔力であり、魅力である。アイドル自身が歌詞を100%理解する必要はない。意味がわからないまま、あるいは感情移入できないまま歌うからこそ、そこに作詞家の意図とのズレが生じる。そのズレがアイドルの歌の面白さだ。

 「ムカデみたいな人間に なるとしたら
  誰とつながりたい? 誰の後ろがいい?」

 『僕たちは年がら年じゅう、ハロウィンなのさ!』では、聞き手のリテラシーが試される。
 この歌詞は映画をよく見る人か(特に『映画秘宝』系)、ホラーというジャンルに精通した人でないと意味がわからない。日本では2011年に公開されたトム・シックス監督の『ムカデ人間』がこの歌詞の土台となっているからだ。東京ですら単館上映だったマイナー作品だし、内容の過激さを考えれば、とてもアイドルが歌う歌に入れるべきモチーフではない。
 それでも井口監督がこの歌詞を入れたのは、なによりも「面白いから」だろう。そして、この歌詞の元ネタや意味をきちんとわかる人がいることを信じているからだろう。その姿勢は受け手にとっても、実に心地いい。
 近頃の歌は、言いたいことをそのまま歌詞にしているものが多い。だれかを好きだという歌では、そのまま「あなたが好き」と言ってしまうのだ。ここには情景描写などない。つまり、ドラマがないのだ。聞き手の想像力を信じていないか、なにも考えていないかはわからないが、いずれにしてもこんな歌ばかりなのが現状だ。
 歌を聞くというのは、もっと自由で楽しいものだ。歌詞と音楽から自分だけの映像を思い浮かべられるはずだ。その自由さがあるからこそ、聞く者は歌の世界の主人公になれる。そして、歌う者も――。
 「ムカデみたいな人間」という言葉を、アイドルがどう解釈し、そこになにを込めるのか。女優の集まりであるノーメイクス以外に、こんな歌を解釈することはできないだろう。そしてノーメイクスのプロデューサーである井口監督以外に、こんな詩を書くこともできないだろう。

 というわけで、大まかではあるが、ぼくがノーメイクスに惹かれている理由を書いてみた。
 メンバーひとりひとりについて、今回はあまり言及せず、あくまでもユニットとしてのノーメイクスを見てみた。いずれメンバー五人についてもいろいろと書いてみたい。まだ、ぼくはメンバーのことをなにも知らないに等しい。彼女たちが出演した映画も舞台も映像作品も、まだまだ見きれていない。それらをある程度見てからでなければ、書くことはできない。 
 でも、あわてることはない。ノーメイクスは始まったばかりだ。
 
 今年は自分史上最高のヲタ活動ができた年でした。
 行ったライブを挙げていくと…

 04/05 NMB48 『AKB48グループ 春コン ~思い出は全部ここに捨てていけ! ~』(さいたまスーパーアリーナ)
 04/13 AKB48横山チームA『ウエイティング』公演(AKB48劇場)
 06/22 SKE48チームE『手をつなぎながら』公演(SKE48劇場)
 06/27 HKT48チームH『青春ガールズ』公演(HKT48劇場)
 06/28 LinQ第483回公演(福岡天神ベストホール)
 09/23 LinQ「ウェッサイ!!ガッサイ!!」リリースイベント(東武百貨店池袋店屋上「スカイデッキ広場」)
 09/28 AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』公演(AKB48劇場)
 10/12 AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』出張公演(SKE48劇場)
 10/18 AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』公演(AKB48劇場)
 11/02 SKE48リクエストアワーセットリストベスト242 2014(名古屋国際会議場 センチュリーホール)
 11/09 AKB48チーム8ライブ(〈DRIVING KIDS FES. in 茨城〉特設ステージ)
 11/23 LinQ Lady Super Live Tour 2014 ☆ Club Night in Tokyo ☆(VISION)
 11/24 AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』公演(AKB48劇場)

 ぼくはあんまりライブには行かないので、年間13回は人生最多です。
 そして、この中から、特に良かったライブ、トップ5を決めました。

 【第5位】
 ◆LinQ第483回公演(福岡天神ベストホール) 06/28
 前日に見たHKT劇場公演の「ついで」に見に行ったのですが、ぼくの想像を遙かに超えた、すばらしいステージでした。
 LinQは『タマフル』で触れられてから気にはなっていたものの、福岡ではなかなか見に行けず、どうせ行くならHKT48とセットで…と思っていました。正直言って、新鮮味という役が一翻乗っていましたが、前日に見たHKT48と同じくらいLinQにヤラれました。特に、深瀬智聖さんの美しさには一目惚れして、LinQコインで深瀬さんの物販に並んで生写真をもらいました。他にも魅力的なメンバーはたくさんいるので、また機会があれば天神ホールに行きたいと思ってます。

 【第4位】
 ◆AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』公演(AKB48劇場) 09/28
 ヲタ友だちが同伴で申し込んでくれて、初めて見たのがこのチーム8公演でした。チーム8にはあまり興味がなかったのですが、8月に放送された『AKB48ネ申テレビ SEASON16』の「チーム8合宿!」編で興味がわいてきたところでの、公演当選というタイミングでした。そして、いまの48グループメンバーのほとんどに感じられない初々しさ(あたりまえのことであって、それがいけないという意味ではありません)に一発でヤラれ(またか)、左伴彩佳という推しまでできてしまう始末…(笑)。チーム8は47人という「48グループ最大のチーム」で、公演ごとにメンバーが少しずつ入れ替わるにもかかわらず、その「チーム感」がとても感じられて、「箱推し」しがいのあるチームだと思いました。
 今年はぼくの大好きなNMB48チームBⅡが大組閣で「解体」され、その後も新生チームBⅡは推し続けているものの(もちろん今でも好きですよ)、申し込む公演はすべて落選、さらに48グループでいちばん好きだった小林莉加子の卒業が重なり、「がっつりとしたチーム推し」にぽっかりと穴が開いていたころでした。
 そこでチーム8を「見てしまった」のが運の尽き…(笑)。
 いくら応募しても当たらないチームBⅡよりも、9月以降だけで5回もライブを見られたチーム8に気持ちが移っていることは事実です。とはいえ、これからもチームBⅡ公演は申込みますよ!

 【第3位】
 ◆SKE48リクエストアワーセットリストベスト242 2014(名古屋国際会議場 センチュリーホール) 11/02
 ぼくがセンチュリーホールで見たリクアワは、11/02の昼の部だけでしたが、あとの三公演は映画館のライブビューイングで見ました。
 通して見て感じたのは、リクエストアワーという企画の斬新さでした(今ごろ…ですが)。毎年順位が激しく入れ替わるこのライブは、ヲタたちが作る、「その年の物語」なんですよね。ライブビューイングを含むとはいえ、それを通して見られたことでSKE48をより深く知れました。
 生のステージでいちばん印象に残っているのは、チームSのカップリング曲での山内鈴蘭。今まで、彼女があんなに激しく踊れるとは思っていなくて、ダンススキルの高いSKEであれだけ目立っていたのはすごくて、厚感でした。ライブビューイングでは気付かなかったと思うので、あのときあの会場にいられたのは本当に良かった。それから、途中のMCの、田中菜津美の堂々とした振る舞いもすばらしかったです。
 それと、これはライブビューイングでの観覧だったのですが、第三位の『目が痛いくらい晴れた空』の五期生たちの、荻野利沙との絆の物語には、詳しい事情を知らないぼくでも感涙ものでした。休養→復帰という流れが元NMB48チームBⅡの小林莉加子を彷彿させたからですが、名古屋からの帰り道には早速、iTunes Storeで『目が痛いくらい晴れた空』を買ったくらい、この曲が好きになりました。

 【第2位】
 ◆SKE48チームE『手をつなぎながら』公演(SKE48劇場)06/22
 初めてのSKE48劇場体験は、チームEでした。最初のうちは、前から気になっていた磯原杏華やAKB時代からちょっと好きだった佐藤すみれに注目していたのですが、HKTから移籍した谷真理佳がテレビとはちがってめちゃくちゃエロかったり、斉藤真木子の小さなヤンキー感とか、小石久美子のデタラメさ(褒め言葉)とか、柴田阿弥と須田亜香里の評判以上のダンスのすばらしさに感動しました。SKEの他のチームは見てないのですが、チームEが最高なんじゃないですかね(笑)。残念なのは松井玲奈がいなかったこと。忙しいのはわかるけど、メディア仕事よりも劇場公演を優先してほしいというのは、ヲタのわがままなんでしょうかね、AKSの皆さん?
 あと、個人的にはこのときにSKEヲタのお友だちができたのがうれしいなあ、と…。

 【第1位】
 ◆AKB48チーム8『パーティーがはじまるよ』出張公演(SKE48劇場)10/12
 AKB48劇場とはちがうメンバー構成のため、遠征してでも見る価値があると思い、応募したら当選しました。
 行きの新幹線の中で、iPadで『AKB48ネ申テレビ SEASON16』の「チーム8合宿!」編を見返しつつ、着いたらそのまま公演観覧を見たものだから、死線をくぐり抜けてきたメンバーたちがステージに現れた時点で、抑えきれないほどの涙が出てきました。特に服部有菜の笑顔にはヤラれました。ライブでこんなに泣けたのは初めて。
 劇場のヲタたちの雰囲気も、なぜかこの日はとても良くて、盛り上がりが凄まじかったです。そのテンションの高さに、横道侑里がMCで嬉し涙を見せるなど、メンバーたちの雰囲気もこれまでにぼくが体験したことのなかったものでした。
 この日は中部・関西エリアのメンバーが中心で、横道侑里のダンスバーサーカーぶりとか、濱咲友菜のおこちゃまぶりとか、山本瑠香の「よよよよよよよよ」っぷりとか、大西桃香と藤村菜月のなんだかわからないエロさとか、お色気担当と言うわりにはそれほどでもなかった山本亜依とか(かわいい、のほうが際立ってる)、太田奈緒の深瀬智聖っぽさとか、あいかわらずリスみたいにかわいい永野芹佳とか、そしてチーム8でいちばん美しい左伴彩佳とか、とにかく泣けて、楽しくて、あっという間に終わってしまった公演でした。
 また、同じメンバーでの公演を見てみたいものです。

 とまあ、おおまかに書いてきましたが、今年はどうしても見たかったライブがありました。生で見ていれば、不動の1位になったことはまちがいないライブ――それはNMB48 リクエストアワーセットリストベスト50 2014です。
 5月21日と22日にオリックス劇場で開催されたこのライブで1位になった曲は、チームBⅡ『アーモンドクロワッサン計画』。この時点ですでに大組閣による新チーム体制は始動していましたが、このときステージには旧チームBⅡの、卒業したメンバーを含む、最強の16人がそろいました。
 これはぼくの邪推ですが、NMB48の運営の中には、大組閣を快く思っていない人が少なからずいたのではないでしょうか? このときに新生チームBⅡで『アーモンドクロワッサン計画』を歌ってもかまわないのに、運営はそれをしなかった。もちろん、この曲が1位になった意味を汲んでのことでしょうから、そこまで深い意味はないかもしれません。しかし、それでもあの16人が、これ以上ない最高の栄光をつかんだときに再集結したことはNMB48史上に残る出来事です(というか2015年のNMB48ニュースのベスト1でしょう)。集まってくれた卒業生三人の心意気も涙がでるほどうれしい。
 平日開催だったので、申込みの時点で応募さえ断念してしまったライブでしたが、行ったら行ったで、この場面では膝から崩折れて号泣し、まともにライブを見られなかったと思います。でも、生で見たかった…。

 と、あれこれ書きながら、来年もまた、たくさんのライブを見たいなあと実感した、大晦日の夕方でした。
 今年のブログの更新はこれでおしまいです。
 また、来年もよろしくおねがいします。『マジすか学園』の小説も、続きはちゃんと書くつもりです(笑)。

 それでは、良いお年を!
 adieu!(えみち風に)

 

AKB48チーム8がすごい!

 25, 2014 21:02
 遅くなってしまったけど、9月28日、AKB48劇場で初めて見たAKB48チーム8公演がとてもよかった。
 「チーム8なんてどうせ企画物だろ」と侮っているヲタの皆さん、ぜひ見たほうがいいですよ。ぼくは黎明期のAKB48は知らないけど、こんな感じだったのかも…と想像させてくれる公演だった。

 チーム8、チームとしてのまとまり感は微妙な感じはまだあるし、パフォーマンスがすごいわけでもない。それでもなにか惹きつけられる魅力がある。多分、彼女たちは「見返してやる」という気持ちを持っているんじゃないか…そんな反骨精神みたいなものを感じた。

 それは『ネ申テレビ』のチーム8合宿編を見ているから感じたことかもしれない。あの過酷過ぎる合宿で鍛えられた精神力は半端ないと思う。歌唱力とダンススキルはもちろんまだまだ未熟ではあるけど、アイドルの場合、それは大した問題じゃない。そこからどう伸びていくかが最重要なので。

 拙さの自覚を持ち、それでもがむしゃらに表現をしようとする姿勢こそ、アイドルの面白さであり素晴らしさでもある。チーム8にはそれがある。そして拙いからこそ、これからどれだけ伸びていくのかを想像すると楽しみでしかない。

 個人の名前を出していくと、もっとも注目したのは大阪の永野芹佳。ハムスターみたいに小さな体でも、センターポジションに立ち、堂々とそれを務めている(LinQの高木悠未さんを連想した)。彼女を生で見られてだけでもチケット代1800円の元は取れた。

 パフォーマンスで目を引いたのは青森県の横山結依。元NMB48チームBⅡの梅原真子のような容姿で、ダンスでは指先までしっかり意識がいっている。彼女を生で見られてだけでもチケット代1800円の元は取れた。

 前から気になっていた秋田県の谷川聖は、ちょっと振りも小さくて、どこか遠慮がちに見えたのが残念。でも、公演の経験を増やしていけば、慣れがそれを解消していくような気もする。ビジュアル的にはとても好みなので、彼女を生で見られただけでもチケット代1800円の元は取れた。

 で、ここからは文句というか提案。まず、チーム8公演前には、見ていない人もたくさんいるであろう、『ネ申テレビ』のチーム8合宿編を劇場で上映すべき(時間的にできるわけないだろ)。これを見ているかいないかは、チーム8公演を見るに際してかなり重要だと思う。

 そしてもうひとつ。その『ネ申テレビ』チーム8合宿編で課題曲になった『十年桜』をなぜアンコールでやらないんだよ! 『スカート、ひらり』と『桜の花びらたち』の二曲を二回もやるなら、『十年桜』一回でいいからやるべきでしょ! セットリスト考えた人は再考すべき!

 あとMCがグダグダ。今日はうまく転がっていたからいいものの、場合によっては大惨事を招く。スタッフがどういうかたちで携わっているのか知らないけど、少しは演出すべきだし、メンバーにも自覚を持つよう、促したほうがいい。彼女たちならやれるはず。

 とまあ、あれこれ言ったけど、チーム8公演は48Gヲタなら見ないともったいないので見るべき!

 (ツイッターより)
※8/15のコミケット86で配布したチラシの転載です。※


『このイベントはAKBグループすべてのメンバーの新しい可能性を探るために、新しいチームを組閣することを目的としたイベントです。

先日の告知発表のステージ上で、高橋みなみ総監督は力強く、こう宣言しました。

「いろんな人がいろんなチームに行って刺激を受けて、48グループが大きくなるために、2014年も前を向いてがんばっていきたい」と。

今回の大組閣は、世間をにぎわすのが目的ではありません。

ベランダの鉢植えを並び替えることで、日陰だった花の魅力に改めて気づいてもらう。
違う性質の土に植え替えることで、あじさいのように違う色の花を咲かせるかもしれない。
全員が前を向いて進める組閣。
すべてのメンバーの夢の実現にとってプラスになる組閣を行ないます!

現在、運営スタッフがメンバー一人ひとりについてじっくりと考え、連日白熱した議論を重ねながら最良の布陣を追求しています。』

(14年2月9日、AKB48オフィシャルブログ『~1830mから~』より)

 その約二週間後――Zepp Diver City TOKYOに並べられた鉢植えは、たった一部の見栄えが悪かっただけなのに、そのすべてが面白半分に並び替えられた。その配置はとても「全員が前を向いて進める組閣」とは思えなかったし、どれだけ本気で「メンバー一人ひとりについてじっくりと考え、連日白熱した議論を重ね」たのか、大いなる疑念をいだかざるをえないものだった。
 同年公開の劇場映画『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』の劇中、『大組閣まつり』のシークエンスでは、SKE48への移籍が発表された新チーム4の髙島祐利奈と、チームAの岩田華怜が慟哭する(二人はのちに、東京での学業を優先して移籍を断る)。髙島と岩田はまだ未成年であり、家族の加護にある。そのふたりを東京から名古屋へ移籍させることに、どんなメリットがあるというのか。「メンバー一人ひとりについてじっくりと考え、連日白熱した議論を重ね」たはずの運営からは、この《失態》について、なんの説明もない。
 そもそも、このような事態が起こることは、『大組閣祭り』が始まる前から懸念されていた。
『AKB48グループ大組閣祭り~時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ!~』は1月26日におこなわれた『AKB48G リクエストアワーセットリストベスト 200 2014』四日目にサプライズ発表された。これを受け、「AKB48グループ新聞編集部」はgoogle+上でそれぞれのチームのファンにアンケートをおこなった。
 その結果、大組閣に反対という意見はAKBファン50.7%、SKEファン85.5%、NMBファン71.1%、HKTファン78.8%と、すべてのチームで過半数以上となった。
 とはいえ、大組閣反対のAKBファンは反対票が過半数をわずかに上回っている程度である。つまりAKBに限っては、ファンも改革が必要だと感じていた。大島優子の卒業が控えていたからだ。
 この時期に組閣をするのなら、今までのようにAKB内だけでおこなうべきだった。せめて他チームからの兼任発表くらいで留めておけば、髙島も岩田もあれほど傷つくことはなかったはずである。
 しかし大組閣はおこなわれ、ファンが応援していたチームはことごとく原型を失くした。《箱推し》という概念などなかったかのように……。
 なぜ、そんなことになったのか――その遠因は2014年の夏にあるのではないだろうか。

 その年の8月24日――東京ドームで『AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~』の初日が開催され、コンサート後に二度目の組閣の陣容が発表された。もっとも衝撃的だったのは、これまでになかったチームの解体だろう。11年6月に結成されたチーム4(以下、大場チーム4)は、12年10月で消滅することとなった。
大場チーム4のメンバーは次のとおり。市川美織、大場美奈、島崎遥香、島田晴香、竹内美宥、永尾まりや、仲俣汐里(卒業)、中村麻里子、森杏奈(卒業)、山内鈴蘭、のちに昇格したのは阿部マリア、入山杏奈、岩田華怜、加藤玲奈、川栄李奈、高橋朱里、田野優花の十七人。
 彼女たちは当時から次世代を担うメンバーたちとして期待されており、実際、ここにいるほとんどのメンバーは14年現在でもバラエティ番組やドラマや映画や、AKB以外の外仕事でも活躍中であり、立派にAKB48の次世代としての役割を果たしている。
 大場チーム4が解体されていなければ、14年現在も運営が試行錯誤している《世代交代》はスムーズにいっただろう。島崎遥香を筆頭に、入山杏奈、岩田華怜、川栄李奈、島田晴香、田野優花は台頭できたはずだし、市川美織、大場美奈、山内鈴蘭の意味の分からない移籍もなかったのではないか。
 それなのに、なぜ大場チーム4は解体されなければならなかったのか。
 結論から先に言えば、運営に将来を見通す目がなく、彼女たちを《次世代》として育てられなかったからである。大人たちは彼女たちを翻弄し、苦汁をなめさせ、そして絶望を与えた。
 彼女たちは実力がありながら満足な活躍の場を与えられず、挙句の果てにはチームまで解体させられてしまったのである。
 メンバーに責任がなかったとは言わない。特に結成直後の、大場美奈のスキャンダルによる離脱は、チームのイメージをいきなりネガティブなものにしてしまった。それがチーム解体にまったく繋がっていないかと言えば、否定しきれないだろう。
 しかし、そういったことを鑑みても、大場チーム4解体はAKB48G史に残る愚行であることはまちがいない。
 邪推するならば、運営はそもそも大場チーム4を《次世代》に育てるつもりはなかったのかもしれない。「AKBのフラッグシップはチームA」という認識を捨て去ることができず、運営自身がそれに縛られていたことは、この二度目の組閣でチームAに渡辺麻友を移動させたことからも窺える(渡辺麻友は三度目の組閣でチームBに復帰)。だから大場チーム4がどれだけ人気があろうとチームA、K、Bのいずれかに代わることなどありえず、いずれは解体されるか、もしくは永遠に四番手のチームのままという運命にあったのかもしれない。
 それでも大場チーム4の熱心なファンはあきらめなかった。解体翌年1月27日の『リクエストアワーセットリストベスト100 2013』で、大場チーム4のテーマソングとも言える『走れ!ペンギン』を1位に押し上げ、運営に自分たちの意思表示をしたのだ。
 しかし『リクアワ』を通じてのファンからの大場チーム4支持(と同時に解体への怒り)を、運営はどれだけ真摯に受け止めたのだろうか――。

 『リクエストアワーセットリストベスト100 2013』から七ヶ月が過ぎ――大場チーム4の解体発表のちょうど一年後となる13年8月24日、チーム4の再結成が発表された。今度はスキャンダルで研究生に降格していた峯岸みなみをキャプテンに据え、13期、14期研究生で構成された新チーム4(以下、峯岸チーム4)である。
 この発表を、大場チーム4のメンバーたちはどんな思いで聞いたのか。筆舌に尽くしがたい屈辱だっただろう。のちに大場美奈は『有吉AKB共和国』で、このときの気持ちについて「ふざけんな、この野郎と思いました」と語っている。大場チーム4のメンバーは多かれ少なかれ、大場と似た感情を持ったのではないか。
 《箱推し》をしていたファンにとっても、峯岸チーム4の誕生は受け入れがたかったにちがいない。解体されただけでもショックであるのに、それから一年後にまったく同じ名前のチームがまったくちがうメンバーによって結成されたのである。いったい運営はなにを考え、このような蛮行をしたのか理解に苦しむ。
 もちろん、峯岸チーム4に罪があるわけではない。メンバーも正規チームに昇格できたことは喜んでいたし、そのこと自体は祝福できる出来事だ。しかし事情がなんであれ、《チーム4という存在》がいわくつきとなってしまったことには変わりないし、大場チーム4は「結果を出さなかったチーム」としてAKB48G史に名を残すことになってしまった。
 どうして峯岸チーム4の名前を《チーム8》にできなかったのか。この時期から、トヨタがスポンサーとなる《チーム8》のプロジェクトが動いていたのだとしても、《チーム4》という名前だけは避けるべきだった。大場チーム4のメンバーとファンの気持ちを大切に考えるのであれば――。
 
 AKB48が結成されてから、今年ですでに九年目となる。その間、いくつもの姉妹チームが生まれ、変化していった。ひと時として同じ状態を保たないことこそ、48グループ(以下、48G)の特徴なのかもしれない。そしてそれは悪いことではない。組閣がなくとも、メンバーは卒業もするし、ときには解雇もされる。入れ替わりがなければ研究生たちはいつまでも昇格できない。去るものがいるからこそグループは大きくなっていくし、やれることも増えていく(14年8月8~10日に幕張メッセでおこなわれた『AKB48グループ夏祭り』など、他のアイドルグループには真似のできない規模とアイディアだった)。
 だからグループが変わることには抵抗はないし、むしろ変わっていかなければいけない。現状維持のままでいるグループなど、存在意義がないのだから。
 問題は、その変化の方法だ。
 大場チーム4の例をひとつ挙げてみても、48Gの運営が、メンバーやファンの気持ちを再優先にしないことは明白である(とはいえ、《組織》とはそもそもそういう性質を持っているものであり、このことだけを挙げて48Gの運営すべてを批判しているわけではない)。
 その運営が、大組閣によって成し得た(と考えている)のは、各チームの《戦力の均衡化》である。14年から突然始まったペナントレースという、ファンもメンバーもまったく望んでいなかったばかりか、その後もだれからも支持されおらず、まったく盛り上がっていないイベントに整合性を持たせるためだ。
 まずは、いわゆる《支店》の人気メンバーをそれぞれのチームに分散し、さらに彼女たちを《本店》と兼任させる。それだけでは運営の思惑があまりにも露骨すぎるとでも思ったのか、これ以上ブレイクしそうにない中堅のメンバーとそのファンたちに「チャンスを与えられた」という幻影を見せ、まったく関係のないチームへと移動する(同時に、《見せしめ》にもした)。
 運営が「メンバー一人ひとりについてじっくりと考え、連日白熱した議論を重ね」、「すべてのメンバーの夢の実現にとってプラスになる組閣を行な」った結果、各チームが大切に築き上げてきた歴史はことごとく破壊された。もちろん、NMB48チームBⅡもその例外ではなかった。

 NMB48チームBⅡ(以下、旧BⅡ)は、12年10月10日にNMB48三期研究生によって結成された。
 結成当時のメンバーは、赤澤萌乃、石塚朱莉、井尻晏菜、植田碧麗、梅原真子、太田夢莉、加藤夕夏、上枝恵美加、日下このみ、久代梨奈、黒川葉月、河野早紀、小林莉加子、室加奈子、薮下柊、山内つばさの十六名。キャプテンには上枝が指名された。
 当時は公演の評判はあまり良くなく、秋元康にも「全員小粒」などと評された。しかし、公演の評価は与えられたセットリストによるところも多く、チームNやMに比べれば未熟であったことはたしかだが、必ずしも彼女たちのパフォーマンスが劣っていたわけではなかった。
 そもそも日本のアイドルとは成長の過程を楽しむもので、48Gでは特にその傾向が強い。未熟とは成長の余地があるということであり、即マイナス評価とはならない。
 大阪を拠点とするチームBⅡは公演主体の活動が多く、地元のメディアでさえ露出はほとんどゼロで、NMB48の選抜に入っているメンバーはたった二人――もちろんAKB48の選抜にはだれひとりとして入っていない――。そのような状況では、劇場公演でいくら良いパフォーマンスをしても、直接アピールできる機会は少なく、チーム自体の知名度はなかなか上がらなかった。
 そしてチームBⅡの結成から八ヶ月が経ったころ、メンバーに残酷な現実が突きつけられた。
 13年の春にTOKYODOME CITY HALLでおこなわれた『思い出せる君たちへ ~AKB48グループ全公演~』に出演することになったチームBⅡは、グループ中で唯一、一次販売のチケットを完売できなかったのである。
 理由はいろいろ考えられたが、だれしもが思い当たるのは知名度の低さだった。彼女たちがNMB48劇場やTDCでのビラ配りを始めると、それを知った48Gのメンバーたちはgoogle+やツイッターにその様子を取り上げることで援護射撃を開始、公演当日はチームBⅡメンバーによる手書きの横断幕が会場で披露され、有志のファンによるメンバー紹介のチラシが入場者に配られた。その甲斐あってか、TDCホール公演のチケットは昼夜ともに完売。舞台上には、涙を流して喜ぶメンバーたちがいた。
 それらの動きは、奇しくも4月に始まっていた、知名度を上げるための『騙されたと思って食べてみて計画』と連動するかたちとなり、その後もチームBⅡはさまざまな仕掛けを試みていく。
 公演でバンド演奏をしたり、AKB48の楽曲を踊ったり、公演プログラムそのものを変えるという大掛かりなものから、Youtubeへの動画投稿や、ブログで投稿者をチェンジしたり、google+でファンに向けてクイズを出したりと、やろうと思えばどのチームでもできたこと(それ故にやらなかったこと)を、チームBⅡは次々と実行していった。チームBⅡのファンに、特に箱推しが多いと言われるのは、TDCでの経験があったからだろう。メンバーとファンたちが、どうにかして席を埋めようと必死に活動した結果、両者は他のチームにはない一体感と団結力を得たのである。なりふり構わず突っ走ろうとするチームBⅡの姿と、それを支持し、応えようとするファンとの関係性こそ、結成当初のAKB48がかつて経験した黎明期そのものではなかったか。
 そして、その両者の思いは、最高のかたちで結実することになる。
 14年4月6日、さいたまスーパーアリーナでおこなわれた『リクエストアワーセットリストベスト200 2014』にて、チームBⅡ初のオリジナル楽曲『アーモンドクロワッサン計画』が第10位という快挙を成し遂げたのだ。AKB48と姉妹グループが発表したシングルと公演楽曲661曲中の第10位である。多くのチームBⅡファンは、ひとつでも上の順位にという思いで投票をしたはずだが、まさか第10位とは想像しなかっただろう。さすがに13年の大場チーム4のように第1位とまではいかなかったものの、一年前にチケットを一次販売で売り切ることができなかった、グループ中もっとも人気のないチームが、この晴れの舞台に胸を張って立つことができたのは、彼女たちの努力とファンの気持ちが一体となったからに他ならない。
 さらに同年5月22日、オリックス劇場でおこなわれた『NMB48 リクエストアワーセットリストベスト50 2014』において『アーモンドクロワッサン計画』は、堂々たる第1位を獲得。投票数は第2位の『ジッパー』の倍もあり、圧倒的な差だったという。だが、それさえ瑣末な出来事に思えるほどの、すばらしいサプライズが起きた。
 すでにチームBⅡを卒業していた梅原真子と小林莉加子、さらに活動辞退をしていた赤澤萌乃の三人がステージに登場したのだ。チームBⅡの結成当時のメンバー十六人が揃ったことで、オリックス劇場は割れんばかりの歓声に包まれた。
 チームBⅡは4月22日から、組閣後の新体制による新チームBⅡとして、3rd公演の『逆上がり』をスタートさせていた。もう旧チームBⅡは存在していないことを会場にいたすべてのファンは知っていただろうし、だからこそ、『アーモンドクロワッサン計画』は栄冠に輝いたのだ。
 キャプテンの上枝恵美加はステージの上から、感謝の言葉を述べたあと、最後にこう言った。
 「このメンバーで歌わせていただけるのは、多分これが最後になると思います。感謝の気持を込めて、精一杯歌わせてください」
 そして《最高の十六人》による、《最後の『アーモンドクロワッサン計画』》は最高の舞台で披露され、NMB48旧チームBⅡはその歴史の幕を閉じた。

 2月の大組閣により、旧BⅡメンバー(ドラフト生二人を除く)はチームNへ五人、チームMへ二人が移動することになり、新チームBⅡ(以下、新BⅡ)に、たった六人を残すのみとなった。他二チームの残留数と比べると、旧BⅡの《被害》が最も大きい。
 せめてもの救いは、新BⅡ体制でも引き続き上枝恵美加がキャプテンを務めることくらいで、そこにしか旧BⅡの痕跡はないとさえ言えるほどに、チームの色はほとんど失われてしまった。
 実際、『逆上がり』公演初日のパフォーマンスは、旧BⅡの良さ――ダンスのシンクロ率の高さ、未完成や未熟ではありながらも漂う若さ故のエロチシズム、MCの中から浮かび上がる関係性の面白さ、そしてなによりもチームそのもののまとまり――が、まったく感じられなかった。それは組閣を急ぐあまりの準備期間不足によるものであり、彼女たちの実力がないということではない。
 NMB48にとっての大組閣では、他の48G同様、まずは中心的存在の三人を三つのチームに分けることが前提となった。NMB48の顔である山本彩をチームNから動かすわけにはいかず、すでに大組閣前にチームMへ移動している山田菜々も移動させられない。となると、渡辺美優紀はBⅡに動かすしかなかった。そしてチームNを若返らせるために、旧BⅡの中でも比較的年齢層の低いメンバーを入れた。チームMはもともと一期生と二期生の混成チームだったし、バラエティに富んだメンバーが多く、あまり変えるつもりはなかったようだ。さらに山本彩、山田菜々、渡辺美優紀はそれぞれ他のチームと兼任させられることになった(ただでさえ忙しいというのに)。
 また、これも他の48Gと同じように、N、M、BⅡとすべてのチームに他からの兼任メンバーを《補充》し、他のグループのファンに注目を持たせようとする戦術を展開した。すべては《戦力の均衡化》のためである。
 だが、今回の大組閣で兼任をさせられたメンバーは、今までもそれぞれのチームで脚光を浴び、表舞台に立ち続けている者ばかりだ。今回の大組閣は「ベランダの鉢植えを並び替えることで、日陰だった花の魅力に改めて気づいてもらう」はずではなかったのか。日陰だった花は、今回も日陰に置かれたままではないか。
 13年当時、旧BⅡほど《チーム》というものを意識して活動してきたチームは48Gにはない。知名度の高いエースの薮下柊、加藤夕夏をあえて先頭に立たせることなく、全員一丸でNMB48のテッペンをとった旧BⅡをバラバラにしてまでするような大組閣に、どれだけの、なんの意味があるのか。
 チームBⅡが変化していくことには大賛成だ。いずれは全員が卒業していくのだから、ドラフト生の加入や研究生の昇格は喜ばしい。
 しかし人為的に、チームとファンが一緒になって育ててきた《花》を、運営の都合で勝手に配置換えをするなどという暴挙が許されていいのか。「全員が前を向いて進める組閣」だの、「すべてのメンバーの夢の実現にとってプラスになる組閣」といった戯言で、自分たちの行為を正当化するとは愚行としか言いようがなく、ぼくは今回の大組閣の意義や目的など1ミリたりとも認めるつもりはない。

 ――が、しかし……だ。

 大組閣を認めようが認めまいが、すでに新BⅡは始動している。時計の針を戻すことはできない。ファンにはふたつの選択肢しかないのだ。
 推すか、推さないか――。
 推さないのなら話は簡単だ。好きなメンバーが移動した別のチームを推すか、あるいは箱推しをやめるか、それとも――これからもおそらく定期的におこなわれるであろう組閣を忌避して――48Gそのものから去るか。どれも尊重されるべき選択で、他人が口を挟むことではない。
 けれども、ほとんどの旧BⅡファンは、心の中にわだかまりを持ちつつも、新BⅡを推すのではないかと思う。ぼくも、その一人だ。
 違和感はある。ないわけがない。
 だが、まずはメンバーがどう思うのかを考えてみたい。BⅡに残ったメンバー、BⅡから移動したメンバー、そしてBⅡへ移動したメンバーたちの気持ちを――。
 おそらく全員が新BⅡを推してほしいと思っているだろう。残ったメンバーと移動してきたメンバーはもちろん、去っていったメンバーでさえ……。少なくとも、新BⅡを推さないでほしいとはだれも思っていないはずだ。
 先ほど、ぼくは「新BⅡには旧BⅡのメンバーは、たった六人しか残らなかった」と書いた。そして「ドラフト生の加入や研究生の昇格は喜ばしい」とも。この二点に同意されるかたなら、新BⅡへの違和感は軽減すると思う。現時点で新BⅡには、旧BⅡメンバー六人、ドラフト生二人、研究生からの昇格が二人で、合計すると十人――十七人中十人が《BⅡオリジナルメンバー》ということになるのだ。
 なによりも、新BⅡには上枝恵美加がキャプテンとして存在している。だれよりBⅡのことを知る彼女がBⅡの牽引役を担っているのだから、その点に関して不安はない。
BⅡはBⅡらしくあり続けるはずだ(残念なのは、旧BⅡで軍師役を務めていた小林莉加子が卒業してしまったことだ……)。
 他にも推せる理由はまだある。他チームから移籍してきたメンバーたちは、いわば百戦錬磨の猛者たちばかりだ。キャプテン経験者の梅田彩佳と高柳明音、NMB48を初期から引っ張ってきた木下春奈と門脇佳奈子、一般知名度が高く外仕事も多い市川美織、苦労人の林萌々香、言わずと知れた渡辺美優紀――。BⅡのオリジナルメンバーたちは、彼女たちの経験から多くを学んでくれるにちがいない。
《小粒》と言われ続けた旧BⅡは、みずからの努力でNMB48のてっぺんを取った。新BⅡは、今度は他のグループを脅かす存在になっていってほしい。彼女たちならできると信じている。
 だが、ひとつだけ懸念は残っている。それは他でもない、われわれファン自身の覚悟の問題だ。

 「この曲がなかったら、ここまで来ることはできませんでした」

 上枝キャプテンは、『NMB48 リクエストアワーセットリストベスト50 2014』で『アーモンドクロワッサン計画』が第一位に輝いたときのステージ上でそう言った。
 最高の舞台で、最高のパフォーマンスを見せてくれた旧BⅡは、それ故に、とある課題を新BⅡに図らずも提示することになってしまった。
 『アーモンドクロワッサン計画』問題である。
 14年7月15日、広島県広島文化学園HBGホールでは『NMB48 Tour 2014 In Summer 世界の中心は大阪や ~なんば自治区~』のチームBⅡ公演がおこなわれた。このとき、アンコールで歌った『アーモンドクロワッサン計画』がファンの間で物議を醸したのである。この歌は旧BⅡを象徴する唯一のオリジナル曲で、旧BⅡファンなら嫌いな人はいないはずの名曲だ。
 それを新体制のBⅡで歌うことに、ネットで反対意見を表明するファンたちがいた。今の新BⅡに、『アーモンドクロワッサン計画』を歌ってほしくはない、と……。
 ぼくが見た限りでは、《反対派》の数は騒ぎになるほど多いとは思えず、逆に《容認派》が過剰に反応しているような気さえした。
 苦渋の決断をして新BⅡを推すことに決めたファンたちの心のどこかにも、『アーモンドクロワッサン計画』は旧BⅡの曲、という気持ちが少し残っていて、だからこそ彼ら彼女らは《反対派》に対して強い言葉を投げてしまったのかもしれない。正直に言えば、ぼくの中にそういう気持ちがないとは言い切れない。でも一方で、やはり良い歌はだれもが歌うべきだと思うし、そちらの気持ちのほうが断然強い。新BⅡだけでなく、他のチーム――AKBやSKEやHKT、もちろんJKTとSNHにも、『アーモンドクロワッサン計画』を歌ってほしいと思っている。
 かつてAKB48チームKの『転がる石になれ』をチームBが歌うときにも、今回同様の反応があったと聞く。歴史は繰り返すというか、名曲ゆえの騒動というか――。チームを象徴する曲は、これからも事あるごとに騒動を起こしてしまうものなのかもしれない。それがすばらしい曲であればあるほど。
 旧BⅡによる『アーモンドクロワッサン計画』が最高であることは自明であり、これからどんなチームがこの曲を歌おうと、あの領域には絶対に到達できない(現BⅡでさえも)。だからファンは安心して、『アーモンドクロワッサン計画』を他のチームに歌ってもらっていい。そして他のチームは、旧BⅡがやったこととはちがうアプローチでこの曲を表現すればいいのだ。
 上枝キャプテンはこの騒動について語ったブログの中で、こう言っている。

 「歌い継ぐことに意味あるんじゃないかな。
   と私は思います。
  色んな意味を込めて。

 前に引いたレールを辿るんじゃなくて、今らしく。
 今まで歩いた道は無駄じゃない。
 終わらせるんじゃなくて、リセットさせるんじゃなくて、でも、真似をするんじゃなくて。」

 そして翌日、去年のTDCを彷彿させる出来事が起きた。福岡公演のチケットが売れ残ったのである。メンバーたちはYouTubeを使ってファンに呼びかけ、それに呼応したファンたちはSNSを使って情報を拡散した。残念ながら満席にはならなかったものの、新旧のBⅡメンバーたちのあいだには、新たな連帯感が生まれたのではないだろうか。
 『アーモンドクロワッサン計画』を新BⅡメンバーで歌えたこと、福岡でのチケットが完売しなかったこと――このふたつの出来事によって、新BⅡメンバーとファンのあいだには、旧BⅡと変わらぬ絆が結ばれた……と、ぼくは信じたい。

 14年の『リクエストアワーセットリストベスト200 2014』で一位に輝いたのは、峯岸チーム4の『清純フィロソフィー』だった。
 13年8月24日に結成された峯岸チーム4のファンが、たった四ヶ月でリクエストアワーで一位を獲れるほど増えたとは思えない(『リクアワ2014』の投票は13年12月におこなわれた)。これは、大場チーム4のファンの多くが、そのまま峯岸チーム4を応援していると考えるほうが理にかなっている。
 つまり、AKB48チーム4のファンたちは、すべてのメンバーが入れ替わった《チーム4》を推し続けている……。

 ぼくは今年、SKEとHKTの劇場公演を見ることができた。SKEはチームE、HKTはチームHで、どちらもぼくにとっては初めての劇場公演だった。
 これまで松井チームEを応援してきたファンにとっては須田チームEに、チームHを応援してきたファンは現チームHに違和感があるだろう。しかし、初めて見るぼくにとっては、須田チームEがチームEであり、現チームHがチームHだった。
 同様に、これから新たにチームBⅡを応援しようという人にとっては、現チームBⅡこそがチームBⅡである。最強を目指すチームBⅡは、これからもっとたくさんの人に推してもらわなければいけない。

  「私は、旧チームも 現チームも みなさんのことも だいっすきです!」

 この上枝キャプテンの言葉に恥じぬよう、旧BⅡを知るファンたちは、これまでBⅡが辿ってきた歴史を尊重しつつ、新たな道をメンバーとともに作り、歩んでいくべきだ。
 それこそが、あの十六人に対する、なによりの感佩(かんぱい)だと思う。

第六回AKB48選抜総選挙予想結果

 08, 2014 09:22
赤字は順位的中/青字は80位以内的中

◎37thシングル選抜メンバー◎

1位 宮澤佐江
2位 渡辺麻友
3位 指原莉乃
4位 山本彩
5位 松井珠理奈
6位 松井玲奈
7位 柏木由紀
8位 生駒里奈
9位 横山由依
10位 小嶋陽菜
11位 高橋みなみ
12位 島崎遥香
13位 須田亜香里
14位 木崎ゆりあ
15位 川栄李奈
16位 宮脇咲良


◎アンダーガールズ◎

17位 渡辺美優紀
18位 柴田阿弥
19位 朝長美桜
20位 北原里英
21位 高柳明音
22位 松村香織
23位 小嶋真子
24位 峯岸みなみ
25位 山田菜々
26位 梅田彩佳
27位 高城亜樹
28位 古川愛李
29位 兒玉遥
30位 藤江れいな
31位 西野未姫
32位 田島芽瑠


◎ネクストガールズ◎

33位 薮下柊
34位 多田愛佳
35位 田野優花
36位 倉持明日香
37位 市川美織
38位 岡田奈々
39位 大場美奈
40位 入山杏奈
41位 木本花音
42位 大矢真那
43位 上西恵

44位 岩田華怜
45位 高橋朱里
46位 斉藤真木子
47位 永尾まりや
48位 石田晴香


◎フューチャーガールズ◎

49位 北川綾巴
50位 矢倉楓子
51位 古畑奈和
52位 梅本まどか
53位 岩佐美咲

54位 東李苑
55位 武藤十夢
56位 佐藤すみれ
57位 小林亜実
58位 吉田朱里
59位 小笠原茉由

60位 渋谷凪咲
61位 松井咲子
62位 内田眞由美
63位 前田亜美
64位 磯原杏華


◎アップカミングガールズ◎

65位 上枝恵美加
66位 岩立沙穂
67位 大家志津香
68位 中西智代梨
69位 小谷里歩
70位 加藤夕夏
71位 川上千尋
72位 江籠裕奈
73位 木下有希子
74位 岸野里香
75位 島田晴香
76位 谷真理佳
77位 久代梨奈
78位 室加奈子
79位 秋吉優花
80位 谷川愛梨

順位はひとつも当たらなかったけど、60/80当てれば、まあ、いい…のかな?

AKB48 37thシングル選抜総選挙予想

 20, 2014 22:12
◎37thシングル選抜メンバー◎

1位 宮澤佐江
2位 渡辺麻友
3位 指原莉乃
4位 山本彩
5位 松井珠理奈
6位 松井玲奈
7位 柏木由紀
8位 生駒里奈
9位 横山由依
10位 小嶋陽菜
11位 高橋みなみ
12位 島崎遥香
13位 須田亜香里
14位 木崎ゆりあ
15位 川栄李奈
16位 宮脇咲良


◎アンダーガールズ◎

17位 渡辺美優紀
18位 柴田阿弥
19位 朝長美桜
20位 北原里英
21位 高柳明音
22位 松村香織
23位 小嶋真子
24位 峯岸みなみ
25位 山田菜々
26位 梅田彩佳
27位 高城亜樹
28位 古川愛李
29位 兒玉遥
30位 藤江れいな
31位 西野未姫
32位 田島芽瑠


◎ネクストガールズ◎

33位 薮下柊
34位 多田愛佳
35位 田野優花
36位 倉持明日香
37位 市川美織
38位 岡田奈々
39位 大場美奈
40位 入山杏奈
41位 木本花音
42位 大矢真那
43位 上西恵
44位 岩田華怜
45位 高橋朱里
46位 斉藤真木子
47位 永尾まりや
48位 石田晴香


◎フューチャーガールズ◎

49位 北川綾巴
50位 矢倉楓子
51位 古畑奈和
52位 梅本まどか
53位 岩佐美咲
54位 東李苑
55位 武藤十夢
56位 佐藤すみれ
57位 小林亜実
58位 吉田朱里
59位 小笠原茉由
60位 渋谷凪咲
61位 松井咲子
62位 内田眞由美
63位 前田亜美
64位 磯原杏華


◎アップカミングガールズ◎

65位 上枝恵美加
66位 岩立沙穂
67位 大家志津香
68位 中西智代梨
69位 小谷里歩
70位 加藤夕夏
71位 川上千尋
72位 江籠裕奈
73位 木下有希子
74位 岸野里香
75位 島田晴香
76位 谷真理佳
77位 久代梨奈
78位 室加奈子
79位 秋吉優花
80位 谷川愛梨

◎アップカミングガールズ◎
今年から新設された枠なので、いままでにないメンツを選んでみた。大家、小谷、木下(有)、岸野、島田、谷川などの選抜クラスなのにランクインしないメンバーに、なんとかスポットが当たってほしい。あとのメンバーは完全にぼくの好み(笑)。

◎フューチャーガールズ◎
ぼくの推しの内田眞由美は、新設されたアップカミングガールズではなく、この位置以上に入ってほしい。他、SKEメンバーはよくわからないので、去年の順位を参考にした。古畑とか吉田とか、なぜ今まで圏外だったのか不思議。

◎ネクストガールズ◎
このあたりも微妙な順位すぎて、理屈を語れるほど順位付けに根拠があるわけではない。ほとんどが中堅どころだが、メディア露出の多い若いメンバーがこのあたりに来るのではないかと思う。岩田の順位が高過ぎると言われるかもしれないが、好きなので許してほしい。

◎アンダーガールズ◎
渡辺美優紀は「例の件」で人気が下降しているのではないかと思う。去年は15位だったから、落ちるとしたらこのあたりが限界か。三銃士の中では小島がいちばん上位になるのではないかと思う。岡田、西野にはパフォーマンスでは劣るが、親しみやすさでは優ると思うので。

◎37thシングル選抜メンバー◎
16位/宮脇咲良
HKTから指原以外に選抜入りしてほしいし、するとしたら彼女だと思う。最近は日に日に成長し、魅力がうなぎのぼりに上がっている。その勢いで一気にここまで来ても不思議はない。

15位/川栄李奈
AKB48の若手で選抜入りするには、ヲタ以外での知名度の高さが必要不可欠。その点、川栄ならヲタだけでなく、一般的なファンにも受けがいい。選挙がなくても、いずれ選抜常連になっていくはず。

14位/木崎ゆりあ
新天地で活動を始める木崎に、SKEヲタがエールを送らないわけがない。徐々に順位も上がってきているし、ここは大チャンスのはず。とはいえ、さすがに上にいるメンバーが強すぎるので、このくらいが限界かも。

13位/須田亜香里
去年はSKEヲタのがんばりが、まさかの選抜入りを実現させたが、今年は関ジャニの番組出演などで、それに加えて一般層からの支持も得られそう。とはいえ、以下、木崎と同じ理由でこれ以上は頭打ちなのでは?

12位/島崎遥香
去年と同じ順位で「安定のぱるる」と言われてほしいので(それだけかよ)。積極性がないため一般層からの支持はあまり得られず、したがって現状維持ということになるのではないか。

11位/高橋みなみ
高橋の努力や知名度というのはあまり関係なく、新興勢力の伸びがそれを上回るのではないかと予想した。押し出されて、このあたりに落ち着きそう。

10位/小嶋陽菜
これも高橋みなみの理屈と同じ。それでも、高橋みなみより上なのは、一般知名度の高さがあるから。

9位/横山由依
毎年順位を上げてきているし、今年はアリジナルメンバーを抜くべき。横山が高橋、小島をいつまでも抜けなければ、これからのAKBが弱体化してしまうと思うので、期待を込めてこの順位と予想した。

8位/生駒里奈
乃木坂46の最新CDの売上は45万枚ほど。この潜在力は侮れない。乃木ヲタは生駒に恥をかかせるようなことはしないだろう。SKEのエースと時限トレードをしたのだから、そのくらいの気概をみせてほしい。

7位/柏木由紀
本来はセンターを獲ってもおかしくないが、何度かの機会にそれをモノにできなかったのが痛い。アイドルとしての最盛が過ぎようとしているというわけではないが、これより上位のメンバーに勢いがあるため、割りを食うかたちになるのではないか。

6位/松井玲奈
玲奈ヲタには申し訳ないが、やはり、玲奈は珠理奈には勝てないと思う。越えられない年齢の壁が大きい。天才型の珠理奈のパフォーマンスが高すぎるため、努力型の玲奈には越えられないような…。

5位/松井珠理奈
順当にいけば、いつかは一位になる資質と実力がある。しかし、今はまだ、なんだかんだ言ってもAKBが強い。その壁を壊せるはずの珠理奈であっても、今年はこれより上位が強すぎる。

4位/山本彩
とにかく握手会人気がすごい。劇場盤をたくさん買うヲタが想像以上にいるのではないか。神7入りしても、なんの不思議もない。

3位/指原莉乃
競馬にたとえると、去年は無警戒のまま逃げ、他の騎手たちも「いずれ足がなくなるだろう」と高をくくっていたからこその1位だったと思う。さすがに今年はまゆゆヲタも突っ込んでくるだろう。そう簡単にはハナを奪えないはず。

2位/渡辺麻友
グループでいちばんかわいい子はセンターにいるべきではない、というのがぼくの理論なので、まゆゆは脇を固めるべきだし、柏木同様、何度もセンターを獲る位置にいたのに獲れなかったのは残念。

1位/宮澤佐江
まず考えたのは、大島優子に投票された13万票の行方とその意味。ヲタが約半分だと考えても7万票ほどは浮く。ぼくはこれが「初代チームK」に流れたら面白いと考えた。となると、それに適う、もっともふさわしいメンバーは彼女だ。
いま初代チームKのメンバーは梅田彩佳、小林香菜、宮澤佐江の三人のみ。この中のだれかに「チームK魂」を託すとしたら、いちばんの適任は宮澤佐江だろう。彼女が与えられた試練の数々と、いま彼女が立っている「場所」に思いを馳せるなら、ここで応援しないで、いつ応援するのか。
去年、宮澤佐江が獲得した票数は約6万6000。ここに7万票が加わると約14万票となる。指原への票が一割減れば13万票となり、宮澤佐江に勝機はある。すべてが理想通りにいくことが前提になってはいるものの、決して無謀な予想ではないと思う。

■速報前の予想なので、めちゃくちゃハズしてるかも…(笑)。

大組閣祭りとチームBⅡのこと。

 24, 2014 22:31
 今日おこなわれたAKB48G大組閣祭りで、ぼくが箱推しをしていたNMB48チームBⅡが実質上、解体された。
 本当に、心底がっかりしているし、腹も立っている。

 今回の組閣がAKB48を「救済」するためのものであることは否めないと思う。特にチームKにSKE48とNMB48の両エースが、兼任であるとはいえ組み込まれていることに顕著にあらわれている。
 ぼくは組閣そのものに反対なわけではない。
 ただ、HKT48のチームHとKⅣはできたばかりだし、AKB48のチーム4だって、まだ半年ちょっとしか経っていない。春にはSSAや国立など大きなコンサートも控えている。そんな時期に組閣をする意味がわからない。ひとつだけあるとすれば、大島優子卒業後のAKB48強化ということだろう。そして、実際、成された組閣はそうなっていると感じた。
 AKB48を補強するために他のチームのエースやそれに準ずるメンバーをAKB48に入れなければならず、だとすればグループ全体を巻き込んでの組閣が必要――というロジックなのだろうか。

 NMB48の中でも、チームBⅡは小粒と言われ、そして人気もグループ一ない。
 そして、だからこそメンバーたちはいろんなことをしてきた。どれほど効果があったのかはわからないが、その一体感は他のチームに負けるとも劣らなかった。
 実力はまだまだだろう。チームNにもMにももちろん敵わない。他のグループのどのチームよりもないかもしれない。
 でも、だからこそ、BⅡは応援しがいのあったチームなのだ。

 この16人でなくちゃダメだったのだ。
 
 現在、梅原さんの卒業や、山内さんの一時戦線離脱などはあるけれど、この16人こそがチームBⅡなのだ。
 この16人で、いずれはNやMを、いや、チームAでさえ脅かす存在になってほしいと思っていた。
 そしてチームBⅡがそうなったのなら、喜んで組閣を受け入れる心づもりだった。

 新生チームBⅡに入るメンバーのことを悪く言うつもりはみじんもない。
 そしてこれからも、ぼくはきっとチームBⅡを応援し続ける。旧チームBⅡから残った7人に、「あったはずの、《本当のチームBⅡ》」を見つつも。
 

チームBⅡ推してます。

 03, 2013 06:53
 去年の10月に難波のNMB48劇場に遠征して、当時は研究生だった現チームBⅡの公演を見ました。
 最前席で見られた幸運もあったせいか、彼女たちの熱さを肌で感じ、ぼくは完全に魅了されたのです。
 そのとき演じられていた『会いたかった』公演のAKB48バージョンを生で見たことはありませんが(DVDで鑑賞)、チームBⅡのそれはとても新鮮に見えました。
 なんといっても『涙の湘南』で初めて見た小林莉加子という、それまでまったく知らなかったメンバーにぼくは惹かれました。こんなパワフルなダンスと歌い方をする子がNMB48にいたのか…と。
 そのほかにも顔がくしゃくしゃになるくらいの笑顔を見せてくれた現チームBⅡキャプテンの上枝恵美加、16歳にして人妻感が凄まじすぎる室加奈子、テレビで見るより百倍存在感があり今すぐAKB48のセンターに抜擢されてもおかしくない藪下柊、ベビーフェイスからは想像できないキレのあるダンスをする加藤夕夏、めちゃくちゃ美人なのにしゃべるとなぜかいい意味で気持ち悪い井尻晏菜(いじり・あんな)、NMB48随一のロリコンホイホイであり後先を考えないトークをする太田夢莉など、多彩なメンバーがそろっています。チームとしてのまとまり感は、最初のチームKを彷彿させると感じました。
 しかしチームBⅡはテレビ(特に関東圏)での露出はほとんどなく、全国的な知名度はAKBグループでもっとも低いというのが現状です。劇場は毎回満員でも、これではなかなか人気は出ないでしょう。ヲタのクチコミにも限界はあるし、動画配信をしているといってもあれはあくまで二次のものであって、公演そのものではありません。
 なので三日後の5月6日に東京ドームシティホールでおこなわれる公演のチケットがちゃんと売れるのかどうか心配していました(ぼくは昼夜ともに申し込んで当選)。
 そして案の定、AKBグループの全公演でチームBⅡのみが席を売り切ることができなかったという屈辱に彼女たちは見舞われました。
 そして彼女たちは自分たちをより多くの人に知ってもらおうと、連日ビラ配りをはじめました。それにどれだけの効果があるかはわかりませんが、とにかくなにもしないではいられなかったのでしょう。
 すると、このビラ配りはツイッターをはじめとしてネットで話題となり、ここ二三日のあいだチームBⅡの名前を頻繁に見ました。効果はあったのです。
 結果的にですが、こんなことになるのであれば、チケットが売れ残ってよかったです(笑)。普通に売り切れていたらチームBⅡをもともと知っていた人が見に来るだけの公演になってしまったかもしれません(もちろんそれが悪いというわけではありません)。
 …と、長々書いてきましたが、そういうわけでチームBⅡ公演のチケットが追加販売されるので買ったほうがいいですよ、ということが本当に言いたかったことです。

 詳しくは公式ブログにてご確認ください。

 AKB48公式ブログ 上枝キャプテンのコメントがあります。 → http://ameblo.jp/akihabara48/entry-11522660872.html

 応募要項はこちら → http://ameblo.jp/akihabara48/entry-11522486746.html

 販売は今日5月3日の午前10時から明日の同時刻までとなっています。迷っている時間はありません(笑)。ちょっとでも気になったのなら絶対に見たほうがいいです。
 屈辱を味わった彼女たちの意気込みは半端ないはずで、すばらしい公演になるに決まっているんですから。

NMB48劇場に行ってきました。

 12, 2012 06:16
 10月6日土曜日。大阪なんばにあるNMB48劇場で、NMB48三期生公演『会いたかった』千秋楽を見てきました。
 当日は「遠方歓迎デイ」とのことで、遠方から来た人たちは真っ先に会場に入ることができたのですが、整理番号10番台のぼくが確保できた席は、なんと立ち位置番号1と2のあいだの最前列席!!! いままでAKB48劇場には三度行ったことがあるのですが(チームK『逆上がり』×2、SDN48『誘惑のガーター』)、こんな良席で見たのは初めてです。
 正直なところ、三期生で知っているのは藪下柊と加藤夕夏くらいで、他のメンバーは顔さえ知りませんでした。遠方歓迎デイなのはうれしいけど、できれば谷川愛梨のいるチームMが見たかった、『会いたかった』公演も生まで見たことはないけれど歌はさんざん聞いたしなぁ……と思っていたぐらい(笑)。

 と こ ろ が!!!

 公演が始まると、最前列という大きな補正がかかっていることもあるでしょうが、これがすばらしいステージでした。
 みんなの踊りはパワフルですばらしく、曲ごとのメンバーのチョイスもバランスがいい。一曲目の『嘆きのフィギュア』から完全に引き込まれました。もともと7曲しかない公演ですが、ライブをあんなに短く感じたのは初めてです。
 特にぼくが引き込まれたのは、小林莉加子さんの存在でした。『涙の湘南』での彼女は拳を振り上げ、メンチを切るような目つきで熱唱するという、いままで見たことのないタイプのメンバーだったのです。『AKB歌劇団』の舞台で初めて内田眞由美を見たときと似た衝撃でした。そしてヤンキーキャラ好きのぼくは、MCでの「アイドル上等!やったんでー!」で完全に落とされました。
 また、上枝恵美加さんも気になりました。なぜか一人だけパンストを履いていたからです(笑)。けれども、それで彼女のパフォーマンスから目が離せなくなり、結果的には公演が終わるころには推したくなってきたのだから、パンスト侮りがたしです(笑)。彼女はなにより、大きな振りと、笑顔がすばらしかったです。

 他にも、井尻晏菜さんは普通に美少女でしたし、二枚看板(……て認識でいいんでしょうか?)の藪下柊さんと加藤夕夏さんも実に魅力的でした。藪下は普通にAKB48のセンターでもいいくらいだと思います。あと加藤さんはいままでテレビでしか見たことがなく、なんでこの子が推されてるのかわからなかったのですが、公演を見たら一発で納得しました。とにかく存在感が半端ないです。

 というわけで、公演後のハイタッチ&肩トントンでは藪下さんにやっていただけるという幸運な出来事もあり、夢のような一時間四十分でした。

 三期生は先日、全員がチームBⅡとして正規メンバーに昇格したので、これからはAKBグループすべてのチームの中で、ぼくはNMB48チームBⅡを推していこうと思います。

岩田華怜。

 29, 2012 22:24
 ぼくはこの子、推すよ。
 

『マジすか学園2』第1話感想。

 17, 2011 08:33
 『マジすか学園』の番外編小説を勝手に書いている身としては、当然『2』が作られれば見なければいけないだろう。
 ぼくが書いているのは『マジすか1』(便宜上、『1』と表記します)の時間軸の中の話だから、この『2』は、そのあとの話になる。『1』ではあまり活躍しなかったキャラを、番外編で重要な役として登場させているから、それが『2』で、どういう扱いになるかが一番気になった。

 そういう視点で見ていくと、やはり気になるのは珠里奈と峯岸。『1』ではそのままの名前で出ていたが、『2』では「センター」と「尺」というあだ名を与えられている。センターはともかく、尺はないだろう。この辺のネーミングセンスの雑さはあいかわらずといった感じ。でも、ぼくの小説では珠里奈と峯岸のままでいきます。

 キャラの改変といえばゲキカラ。はっきり言って、つまんないキャラになっちゃったなぁ、と思った。『1』では狂人だったのに、『2』では普通の人っぽい。だったら多重人格っぽい描き方のほうが良いのでは? 優子の死を経験したことで狂気が封印されたゲキカラは、普段は正常だが、ケンカになると狂気の面があらわれてくる――って感じで。

 新キャラの横山こと「おたべ」は、まだ謎が多いままなので、小説に出すかどうかは微妙なところ。気になるのは、本編では強烈なインパクトを与えてくれなかったこと。ああいう、もったいつけた登場をするのなら、一撃で珠里奈を卒倒させるくらいのことはしないと……。

 チームフォンデュにはちょっと期待している。前からちょっと書いてたけど、島田のヤンキーっぷりは想像通りハマっていた。島崎は三宅ひとみとカブるなあ。大場も悪くない。フレッシュレモンは中善寺ゆつこみたい。山内はヤンキーに見えないね。
 このチームは小説版にも出してみたい。ヤラレキャラとして(笑)。

 物語はヘンな幕開けだった。
 『1』のキャラクターを出したいというのはよくわかるが、だれの視点で進行しているかよくわからない。一見、珠里奈っぽいけど、カメラはそこによっていってないし。だから全体的に散漫な雰囲気のまま、最後のほうは、もうクライマックスみたいになってる。もっとゆっくり描いてもよかったのでは? ま、ぼくの小説はゆっくりしすぎてるけど(笑)。

 珠里奈とネズミの関係も、もう少しはっきりしたほうがいい。珠里奈は『1』では文学少女っぽい知性のあるキャラとして描かれていたのに、『2』では単なる暴れん坊みたいに見える。キャラの幅が狭いんだよなあ。

 と、グダグダ書いてきたが、ダメなドラマであることは前作同様であって、そんなことは百も承知している。
 だけど。
 それでも、ぼくは『マジすか学園』という世界に惚れてしまっている。
 そして、これからも文句を言いつつ見守っていきたい。
 NHKで放送された『ドキュメンタリー オブ AKB48~1ミリ先の未来~』(以下、テレビ版)は、先日見た『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』(以下、劇場版)と同じスタッフが制作している、もうひとつのAKB48ドキュメントだ。
 テレビ版はメンバーのインタビューが劇場版に比べ圧倒的に少なく、実録映像を主体とした構成になっている。時間も45分と短めのため、劇場版のように退屈はしないで見ることができた。

 でも、やっぱりこれもダメなのだ。

 先日の記事でも書いたとおり、この映像には作り手の意思が感じられない。AKB48に密着して延々とカメラを回し、その中からインパクトのあるシーンを繋いだだけである。
 たしかにスキャンダルが発覚した秋元・オッサンが泊まりに来た子・才加が『オールナイトニッポン』でキャプテンを辞任すると言い出したときの映像が見られたのは驚きだったし(すっぴんのメンバーたちもいい!!!)、劇場版にはなかったじゃんけん大会の舞台裏も見られたのは良かった。具合の悪いたかみながフラフラになりながらみんなに檄を送るシーンは心を揺さぶられた。
 しかし、それを作り手たちがどう解釈しているのかがまったく伝わってこない。映像を提供しているだけ。そういうのは、前にも書いたがDVDの特典映像レベルのものでしかないのだ。

 さらにおかしいのはテレビ版にも劇場版にも同じシーンがあること。劇場版でやらなかったエピソードをテレビ版で扱っているのに、ダブったらダメだろう。
 しかも編集が微妙にちがっているので、ますます意味がわからない。優子が「たかみな具合悪いんだからふざけんなよ」とメンバーたち(?)を叱るシーンは、劇場版ではそのあとたかみなのツッコミ(?)が入るのだが、テレビ版ではそれがないから、二人の関係性とたかみなの様子がまったくちがって見える(「?」を二つもつけたのは、状況がわかるような編集をしていないから。こういうところも不親切)。こういうことになるなら、どちらかだけにするべきだ。

 ナレーションもあまり意味があるとは思えない(たかみなはがんばっているけど)。この作品の視点が定まっていないから、たかみなは単なる状況説明をしているだけだし、ナレーターをしているのならたかみな自身のインタビューがあるのは不自然に感じた。
 たぶん、監督はまともなドキュメンタリー作品を見たことがないのだろう。密着映像をつなげて、それ風のナレーションをつけて、ときどきインタビューを入れればドキュメンタリーになると思っている。きっと、ドキュメンタリーは真実を映し出していると考えているにちがいない。森達也やマイケル・ムーアが実践しているように、映像なんていくらでも主観的にウソをつけるのだ。

 とはいえ。
 前述したように、残っているとは思わなかった映像が見られたことと、劇場版に比べればインタビューがないところは、この作品のいいところだと思う。だから劇場版同様、AKB48ヲタならそれなりには楽しめるのでは?
 ちなみに、ぼくが一番印象に残っているのは、小林香菜のすっぴん顔だった(笑)。
 公開二日目、錦糸町で見てきた。日曜の1250からの回で、客の入りは100人程度。シネコンにしては大きな劇場でかけていた。セットリストのチケットが売れまくったから、たくさんの人を見込んだのだろうが、やはりライブ生中継と映画はちがうということだろうか。

 さて。『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』だが、はっきり言って映画としては失敗していると思う。なぜなら、ここにはファンが期待している映像がほとんど残っていないし、作り手の意思が感じられないからだ。

 ドキュメンタリーは客観的事実の積み重ねを編集したものと思われがちで、事実そういう側面はかなり大きいものの、本質的には普通の劇映画と変わりはない。ドキュメンタリーにも演出はあるし、意図的な編集によって観客の意思を操作することができる。
 というようなことを森達也が言っていたが、ぼくもそのとおりだと思う。ぼく自身もドキュメンタリーというほど大げさなものではないが、いくつかのフェチビデオ作品においてそれを意識した(ハッ。だからあんまり売れないのか?)。
 ドキュメンタリーは被写体を、劇映画よりもさらに劇的に赤裸々にできる。むきだしになった人間の、良心も闇もあからさまにするのだ。そして、野次馬的な視線を持たざるを得ない観客という存在は、とくにこの「闇」を見たいと思っている(これは劇映画の場合、より顕著だ)。『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』には、「闇」がほとんどない。なぜなら、この映画はメンバーたちによって「AKB48という物語」が語られるからだ。

 映画は最初は時系列によって進行する。だが、メンバーの「語り」が入った途端にそれは狂う。だれか一人の目から見たAKB48を描いているのならそれでもいいが、たくさんのメンバーの「語り」が入るために「物語」は混乱してくる。ぼくのようなヲタたちは「物語」の顛末をある程度知っているからいいけれど、AKB48初心者には難解な「物語」に思えるのではないだろうか。しかもメンバーによっては「語り」ではなく、わざわざ故郷に帰っていたりする。この統一性のなさはなんなのだろう。
 そして時系列による構成は、やはりというか当然というか、終盤ではぼろぼろに崩壊し、ラスト間際にあわてて字幕で説明せざるをえなくなってしまう。こんな雑な構成にするのなら、最初から時系列は無視すればよかったのだ。たとえば『(500)日のサマー』みたいな方法もあると思う。

 なぜこうなったかといと、メンバーに語らせることそのものがいけないのではなく、そこに作り手の意思が入っていないからだ。インタビューのシーンを見る限り、凝っているのは(たぶん)単焦点レンズで撮ったほんわかとした雰囲気重視の映像美だけで、肝心の中身については統一性が見られない。監督はなにを彼女たちに聞きたかったのだろうか。単なる思い出話なら、もうたくさんだ。そういうものは普段からテレビやラジオで聞いているし、そちらのほうが断然面白い。
 ドキュメンタリーとタイトルに打ち、木戸銭取って客に見せるなら、もっと彼女たちに肉薄しないといけない。そのためには、監督が彼女たちに嫌われるような存在にならなければダメだろう。この作品に対するいらだちはそこにある。仲良し同士で撮ったプライベートビデオなんなて見たくないのだ。彼女たちがした好き勝手な話を積み重ねればなにかが見えてくる、とでも思っているのだろうか。そんな被写体任せな手法でいい作品など撮れるわけがない。

 インタビューの人選にも問題がある。出てくるのは選抜メンバーばかり。興行的なことを考えて人気メンバーを出すのはいい。でも、そうじゃないメンバーにも、こういうときくらい光を当てたらどうか。自分の推しだから言うわけではないが、じゃんけん選抜で優勝した内田眞由美のインタビューは絶対に必要だったはずだ(この映画は2010年のAKB48を描こうとしているのだから)。彼女がどれだけ飲んだかわからない苦汁について迫ってくれたら、それだけでもこの映画の評価は変わると思う。さらに言えば、じゃんけん選抜そのものにも、この映画は触れていない。2010年のAKB48を描いているはずなのに! この年、卒業した小野恵令奈もほとんど出てこない。
 そしてインタビューをするなら、メンバーだけではなく、彼女たちを支えるスタッフにもするべきではなかろうか。秋元康や戸賀崎氏ではなく、日のあたらない場所で黙々と仕事をしているスタッフの声を聞く、いい機会だっただろう(たとえば高橋みなみが衣装倉庫に行くシーンがあるが、そこを管理している人と彼女に話をさせるとか)。

 インタビュー以外のシーンも問題がある。冒頭、旧チームKの千秋楽シーンで泣きじゃくる秋元才加には心を打たれたが、こういうシーンをじっくり見せてくれたのはそこだけで、あとは「スタイリッシュな編集」を意図したのかなんなのか、いいシーンがあってもすぐにカットされてしまう。だれかが怒ったり泣いたりしているシーンがあっても、それに対するリアクションが映っていないから、これがどんな状況なのかさっぱりわからない。断片的に「いいシーン」を繋げただけ。そこに作り手の「ここを見てほしいんだよ!」という意思が感じられない。一年以上もカメラを回して、1000本もテープを消費して、いったいなにを撮っていたのか。

 この映画は、彼女たちを知らない人には新鮮かもしれないし、「あっちゃんが出てればいい」というヲタには楽しめるものかもしれない。
 だが、AKB48は映っていても、今までぼくが見聞きしてきたもの以上の「なにか」はここにはない。ドキュメンタリーと打つのであれば、せめてそのかけらくらいは見せてほしかった。
 オープニングに象徴されるように、この監督は彼女たちをかわいく撮ろうという意思があるだけで、内面に迫ろうなんて考えてやしないのだ。だからこの映画は、なにかのDVDの特典映像クラスのものでしかない。

 あと、これはとても大切な問題だと思うので書いておく。
 この映画はTOHOシネマズのフリーパスは使えないし、ポイント鑑賞もできない。特別上映だからだそうだ。だれの意思かわからないが、ライブ生中継と同じ扱いということなのだろうか。なんにしても、ふざけている。

 とまあ、あれこれ書いたけど、AKB48ヲタならそれなりには楽しめるものだとは思う(あくまでも、見たことのない映像があるから、という程度だけど)。
 ちなみに、ぼくが一番印象に残っているのは、松原夏海のすっぴん顔だった(笑)。
 来年もこの手の映画を作るつもりであれば、今度はぜひ森達也にカメラを持たせてほしい。いや、マジで。

 ■映画公式サイト→ DOCUMENTARY OF AKB48 TO BE CONTINUED

祝・『マジすか学園』再放送!!!

 12, 2011 04:56
 関東地方は本日深夜から、テレビ東京で『マジすか学園』の再放送が始まります!!!

 公式サイト→ http://www.tv-tokyo.co.jp/majisuka/

 もう見た方も、まだ見ていない方も、ぜひ見てみてください。
 ぼくもDVD持ってますが、たぶん録画して、また見ます。CSで『ボトムズ』始まったんだから、そっちを優先しろよ、という自分の心の声も聞こえますが、ファンフィクションノベル書いている身としては、何度でも原点にあたることは基本だと思うので……。
 今回の再放送で『マジすか学園』の世界に触れる人が増えてくれればいいなあ、と思っています。

腹立つつぶやき。

 08, 2010 02:31
 ツイッターでも書いたが、おれの怒りを表現するには字数が足らないのでここにも書く。

 ここ数日、何人もがリツイートしているのが、これ。↓

 【AKB48とAK47の類似点まとめ】・発明者が当初想像もしなかった大規模な流行 ・地下活動等の劣悪な条件下で最も効果を発揮  ・スペアパーツの入手が容易 ・分解も簡単 ・下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

 これに「最高」と一言だけ書き加えられているパターンが多い。
 本人はうまいこと言ったつもりなんだろうが、全然うまくないんですけど。
 それどころか、自分がAKB48についてなにも知らないってことを公言しちゃっているわけだから、むしろ恥ずかしいことなんだよ。

 「発明者が当初想像もしなかった大規模な流行」? ほとんどのアイドルや商品って、そういうものだろう。大ヒットまちがいなしと思って作ったものがコケるなんて、どの世界にもある話で、AKB48に限らない。

 「地下活動等の劣悪な条件下で最も効果を発揮」? たしかにAKB48は地下アイドル的存在だっただろう。おれはその時代のことはよく知らないけど、それが「最も効果を発揮」していたのかどうか、なんで断言できるんだ? アイドルにおける「効果」ってなに?

 もっともイラッとくるのが、「スペアパーツの入手が容易」ってところ。
 スペアパーツってなんだ? 人をモノ扱いしてるのか。
 だれかがいなくなっても、そこにだれかがさっと入るって意味なんだろうか。
 その「スペアパーツ」を育てるのに、スタッフがどれだけの苦労をしているのか。
 そして「スペアパーツ」本人がどれだけの苦労をしているのか。
 容易でもなんでもない。

 分解も簡単? 分解ってなにをさして言ってるんだ?
 解散のことだろうか。だとしても、簡単にできるってどういう意味なのかまったくわからない。

 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」も疑問だ。下手? ああ、あれかな、アイドルは歌が下手とか、曲のクオリティが低いとかいう、何十年も前から言われているレベルの低いアイドル批判のことかな。だとしたら、バカじゃねぇの?
 AKB48の曲、どれだけ聞いた? 劇場でしか歌わない200以上ある楽曲も聞いた上で言ってるんだったらいいけど、シングル曲だけ聞いて言ってるんだとしたら、不勉強としか言いようがない。
 もう一度聞きたいが、「下手な鉄砲」ってなに?

 ちゃんとしたAKB48批判なら、おれはむしろ歓迎。おれだって運営に対しては言いたいこともあるし、他のヲタたちだってたくさんあるだろう。運営側はそういうことに聞く耳を持っている。
 けど、こんな浅い、中傷でしかない言葉の羅列は不愉快きわまる。

AKB48握手会についてあれこれ。

 04, 2010 05:25
 昨日は幕張メッセでAKB48の握手会があった。
 0950くらいから1500くらいまで、約六時間ほどほとんど立ちっぱなし、そして終わった後は神社巡りで歩きっぱなし、とすごく疲れた。
 以下、握手会で思ったことを、いくつか箇条書きにしてみる。

 ■列の動きはスムーズで良い。自分は人気メン一人もいなかったからだろうけど(笑)。

 ■上記に反してしまうが、握手の時間が短い。十秒で係員に剥がされる。十秒では一言かわすくらいしかできない。握手券一枚を手に入れるのには、CDを一枚買わないといけないので、これで千円というわけだ。一秒百円。せめて二十秒はほしい。そのため、待ち時間が長くなってもいい。

 ■休憩スペースでは身分証貸し出しと一緒に握手券の売買がおこなわれていた。やはり身分証は写真のあるものに限定するべきだ。とはいえ、チェックの段階できちんと顔の判別をしているかどうかはよくわからなかったけど。
 だから、人気メンは無理だろうけど、干されメンは当日販売もすればいいのに。いますぐ握手できるなら買おう、という人はたくさんいると思う。

 ■グッズ売り場の行列スペースが長すぎ。面倒くさい。

 ■午前中の時点で、メンバー別のグッズが売り切れていた。田名部とか大家とか、少なく見積もりすぎでは? 1500の時点では内田眞由美も。

 ま、そんな感じかな。特に不満点というのはないけど、時間延長はマジで考えてほしい。
 支配人の部屋で意見具申したかったんだけど、行列を作る時間が限定されていて、おれが何度か行ったときは、すべて「あとで来てください」と言われた。残念。

 今回は三人と握手。てゆーか、三人まで、と自分の中で決めているので。
 仁藤萌乃には、男気溢れるところに惚れてます、と伝えた。
 米沢瑠美には、いつも笑顔がすばらしくて幸せな気分になります、と伝えた。
 そして内田眞由美には、じゃんけんで勝ったことのお祝いと、でも勝負はこれから始まるので気合を入れて仕事に取り組んでほしい、と伝えた。

 あと、ツイッターでも書いたんだが、今回は米沢と内田のレーンが隣同士で、なんだか複雑な気分だった。だって、さっき隣に行ってた奴が、次にはこっちにも来てるんだぜ(笑)。
 内田眞由美にすれば「あたしを推すのか米ちゃんを推すのかはっきりしてよ」という気持ちだろう。いやもちろん妄想だし自意識過剰だが。
 なんか米沢の列に並んでいるときは、ちょっとした浮気をしているみたいな気持ちになってたよ(笑)。いや、浮気といえば浮気かもしれないな。ごめん、うっちー……。

 次回は年明けの有明(お。ラップ?)内田眞由美、佐藤すみれ、前田亜美だ。佐藤すみれと前田亜美のレーンが隣に配置されませんように……。

『週刊文春』読んだ。

 14, 2010 20:20
 コンビニで立ち読みしたよ。
 んで、思ったのは、意外と憶測で記事を書いているということ。ある意味、拍子抜けした。才加と広井王子が抜き差しならない関係になっている決定的証拠でもあるのかと思ったんだけど(笑)。
 要するに夜中に広井が才加のマンションまで来たってことは事実のようだが、それから先は密室の中のことだから優秀な文春取材班でもわからなかったみたい。
 ぼくは、才加に彼氏がいようがいまいが別にかまわない。ぼくは才加の才能(外見も才能のひとつ)に惚れているのであり、「秋元才加」という個人に惚れているのではないからだ。メディアを通して接することができればいいし、そこにきちっと線引きをするのが良きファンであり、ぼくは良きファンでいたいと思っている。
 ただ、問題はその相手だ。ま、それについてはのちほど。

 最初にこのニュースを聞いたときに思ったのは、二人とも迂闊すぎるということだ。
 理由はどうあれ、アイドルの部屋に夜中に男が一人で入っていくことについて、二人とも想像力がなさすぎだろう。まさか自分を狙っているとは思わなかったのかもしれないが、それこそが迂闊なのだ。
 文春の記事によると、才加は同期のメンバーと一緒に暮らしているそうだから、やましいことはない思っていたのかもしれない。
 一方、広井も自分はあくまでもモノを教える立場だと思っていたかもしれない。やましいことはなにもない、と。
 けれども、ニュースが流れるとネットは沸騰した。
 自分の推しを「肉便器」とか「枕営業」などと呼ばれていい気分はしない。
 やましいことがなくとも、そうなることくらい、二人とも大人なんだから考えるべきだ。この点に関して、二人は猛省するべきだと思う。推しのメンバーにきつい言い方をするのは心苦しいが、なんでもかんでも無条件に受け入れるのはどうかと思う。そうしたい人はそうすればいいけど。

 そして、もっとも反省すべきは広井だろう。
 一人でのこのこ行かず、だれか連れて行けばこれほどの騒ぎにはならなかっただろう。配慮が足らないよ。
 理由が何であれ、才加にマイナスイメージをつけてしまったことは事実なんだから、もうAKBには関わらないでほしい。ま、これはぼくはずっと言ってきたことだけど(笑)。
 この件で広井が自身のブログでなんと言っているかというと、

 「週刊文春の記事にびっくりしています。

 と同時に、ちょっと軽率だったなと思っています。」

 ちょっとじゃねぇだろ。
 才加には悪いけど、こんな程度の認識しかない男から教わることなんてなにもないと思うよ。

 前にも書いたけど、広井王子の作った芝居はひどかった。特に『ミンキーモモ』は最悪だった。あんなつまらない芝居は初めて見た。
 才加は自分を見出してくれた広井に恩義は感じていると思う。だけど、もっとたくさんの、いろんな芝居や映画を見たり、本を読んだりしたら、やがて気づくと思う。気づいてほしい。

 前から気に入らなかった広井をこの機会に叩いている、と思われてもいい。とにかく才加だけでなく、AKBは広井王子と縁を切り、別の演出家を探すべきだ。

デジぱれ更新。

 09, 2010 16:58
 久しぶりにダウンロード販売サイト「デジぱれ」に新作アップしました。『DLゲッチュ』ではすでに販売されているもので、内容は同じです。

 http://www3.llpalace.co.jp/dp/dtl/DPI31950.asp?DLK=2&FLG18=1&CLASS1=11

 他のものもなるべく早くアップしますので、デジぱれ会員の皆さん、もう少しお待ちください。

じゃんけん選抜回顧。

 23, 2010 06:45

 さて、狂乱の一日が過ぎ、ちょっと冷静になれた。

 スポーツ新聞は4誌手に入れた。それぞれの新聞社の芸能担当に、ヲタがいるかいないかがわかって面白い。記事は小さかったが、内田眞由美の写真がもっとも大きく載っていたデイリースポーツが良かった。報知が二面も使って特集していたのには驚き。

 内田眞由美が勝った瞬間のことを思い返すと、今でも涙が出るくらい嬉しいが、それはそれとして、あのイベントそのものに関して思ったことを書いておく。

 南海キャンデイーズの山里亮太が登場したとき、武道館ではブーイングが起きた。
 おれは、同じヲタとして恥ずかしかったよ。
 彼は仕事で来ている。運営が、ジャッジをするのに相応しいと考えたからだろう。それをブーイングで迎えるとは何事か。
 彼は芸能界で、もっともヲタに近いポジションにいる(もしくは、そう認識されている)。だから、ブーイングをした連中は彼に嫉妬しているのだろう。みっともない。じゃんけんをする前にメンバーの拳を合わせる際、誘導するために手首をつかんだ山里にもブーイングが浴びせられた。みっともない。「おれが触れることができないのに、なんであんなキモい奴が!!!」とでも思っているのか? みっともない。
 もっとも近い位置で勝敗の行方を見守る彼は孤独だっただろう。観客席で感情を露わに、ああでもないこうでもないと語れるおれよりも辛かったと思う。ひとつひとつの勝負を語りたくてうずうずしていたのではないか。けれども彼は仕事に徹し、淡々とジャッジを務めた。
 以前の話だが、山里が「関係者」として劇場公演を見ていたことに関して批判されるのは仕方なかったと思う。大きなコンサートならともかく、小さな小屋で貴重な一席を苦労なく手に入れるのはよくない。「そういうの、いくない」。けど、彼は反省してラジオでも詫びを入れていた。少し浮かれる程度のことはだれにでもある。
 「特等席」には「特等席」ならではの苦悩があるのだ。

 それから、進行について。
 ルール説明の時点では、勝負の前にマイクパフォーマンスがあるような感じだったが、実際にはなにもなかった。もしやっていたら、とてもあの時間で収まらなかっただろうから、なくて正解だとは思う。でも、せっかく大舞台に立っているメンバーの声を聞けなかったのは残念だ。選抜上位組は勝負のあとに、ちょっとしたインタビューみたいなのがあったけど、やるのなら全員にするべき。

 少しだけ気になったのは、その選抜上位組の余裕感。だれとは言わないが、負けてヘラヘラしているメンバーがいた。これは対戦相手に失礼だろう。100%運で決まると言っても、ここしかチャンスのないメンバーはたくさんいる。彼女たちにとっては生きるか死ぬかの修羅場なのだ。負けて笑っているメンバーは「どうせ私は次の選抜に選ばれるし」とでも思っていたのだろうか。そんな気持ちでいたら、脚をすくわれるよ。
 一方、これは好意的に解釈することもできる。「私に勝ったんだからがんばってね。このチャンスを生かして上っていきなさい」と。あるいは『カイジ』の限定じゃんけんで序盤に負けた参加者が照れて笑ってしまうといった感じかもしれない(なんだ、そのたとえ)。どう解釈するかは個人の自由なので、これ以上言及はしない。

 あと、イベントそのものとは関係ないが、新曲のPVが残酷描写満載の点について。
 おれは予てから、残酷描写の規制には反対してきたし(でも個人的には好きではない)、アイドルのPVであえてああいうことをしたいのはわからないでもない。
 でも「どこかで見た感」がありすぎるし(さすがは『告白』でコカ・コーラのCMをパクリまくった中島哲也だw)、テレビや街角で不意にあれを見せられるのは勘弁してほしい。
 残酷描写のある作品は、それを見たいと思う人が見る分にはなんの問題もない。だが、見たくないと思う人もたくさんいるのだ。ああいう表現をする人はその一線を越えてはいけない。おれが残酷描写のある作品(ポルノも含む)を規制してもいいと思う唯一のラインはそこだ。見たくない人が見ずにすむゾーニングはきっちりするべき。
 AKBのPVはテレビでも街角でも流されるだろう。そのとき、あんなものを不意に見せられるのは精神的苦痛である。これは残酷描写が大好きな人たちにとってもよくないと思う。こういうものをきっかけに規制が強まっていく可能性があるからだ。
 個人的には、無機質なアイドルが好きではないので(だから音楽的にすばらしくても、おれはPerfumeにハマらないのか)、このPVは嫌い。

 とはいえ、イベント自体はとても楽しいものだった。おれにとって、このじゃんけん大会は、水島新司の『大甲子園』である。
 水島作品の別々のキャラクターが一同に介し、戦う。ちがう世界にいたキャラクターがツーショットになるだけでもアガるのだ。
 AKBという世界には、またいくつもの世界がある。それらはときどきは交わるが、大抵は同じ顔ぶればかりだ。けど、じゃんけん大会はその世界の垣根を取っ払い、ごちゃまぜにした。普段はありえないツーショットの数々を見られるだけでも、この大会の意義がある。
 じゃんけん選抜がまた開催されるかはわからないけど、第二回目があればぜひとも生で見てみたい。
 内田眞由美を初めて意識したのは『AKB歌劇団』というお芝居を見に行ってからだ。小さい体でエネルギッシュに踊る女の子が気になって、隣に座っていた沙織さん(ぼくのサイト『濡れ娘。』でモデルをしていただいた。熱心なAKBファンで、ぼくのAKB知識の80%は沙織さんから教えてもらったもの)に訊ねて名前を教えてもらった。
 観劇後、メンバー本人からの生写真プレゼントがあったので、ぼくは内田眞由美を選んだ。彼女の手には、たくさんの写真があった。人気のメンバーと同じだけ用意されていたのだろうが、それらがすべてハケる様子は残念ながらなく、ぼくが写真をくださいと言ったときも「え。私のを?」という表情をした。
 はっきり言おう。内田眞由美は小さくてぽっちゃりしている。ドラミちゃんと言われることもあるくらいだ。選抜に選ばれたこともなく、テレビにもほとんど出ないし、出たとしてもしゃべっているところは見たことがない。中野のアイドルグッズ屋に行けば、生写真は50円のものばかり。贔屓目に見ても「干されメンバー」と言われることに反論できなかった。
 もちろん、ぼく自身もそれでいいとは思わなかったが、なにをどうできるわけでもない。せいぜい握手会で十秒程度お話をするくらいがいいところだ。
 まあ、ファンというのは、そういうものであるべきだと思ってはいるけれど。

 じゃんけん選抜大会の話が出たとき、直感的に思った。内田眞由美が選抜に入るチャンスは、今のところこれしかない。そして選抜に入るとしたら、センターまで上りつめてほしい、と。
 公式ガイドブックのインタビューで、全メンバー51人中、彼女だけがセンターがいいと答えていた。

 今日、ぼくは武道館に行った。ライブで内田眞由美を応援したかった。以前買っておいた、内田眞由美のTシャツを着た。願掛けのつもりだった。
 それが効いたのか(笑)、順調に勝ち続けた彼女はついに決勝戦で石田晴香と対決した。
 そのとき、場内には「はるきゃん」コールが起きた。石田晴香は大手プロダクションのホリプロでアンダーガールズにもナットウエンジェルZにも入っている人気メンバー。一方、内田眞由美は弱小事務所のムーサ所属でアンダーガールズにさえ入ったことがない。人気に差があるのは当然だった。
 仕方ないと思いつつも、ぼくは悔しかった。
 「うっちー、絶対勝てよ。このコールをしているやつらを黙らせてやれ」
 そして運命のじゃんけんに、内田眞由美は勝った。
 AKBで、まったくといっていいほど人気のない内田眞由美が勝ったのだ。
 運だけかもしれない。だが、運はなにより大切だ。
 センターを獲りたいと言っていた彼女なら、覚悟完了しているはずだ。立派につとめてくれると思う。

 内田眞由美の人生の頂点は、ここではない。あってはならない。
 これからが勝負だ。運で勝ち取ったチャンスをモノにし、これからもっとたくさんの人に応援されるようになってほしい。

 自宅で酒を飲むことはほとんどないけど、今夜はうっちーのために祝杯をあげたい。 
 アイドリング!!!関係のマイミクの方がやっていたので真似したw
 場所はこちら→ http://www9.atwiki.jp/kusakaoru/pages/1352.html

 んで、結果はこうなった。

 1 朝日奈央 75
 2 小泉瑠美 72
 3 谷澤恵里香 69
 4 江渡万里彩 66
 5 遠藤舞 63
 6 加藤沙耶香 60
 7 橋本楓 55
 7 森田涼花 55
 9 横山ルリカ 51
 10 外岡えりか 48
 11 三宅ひとみ 45
 12 菊地亜美 42
 13 河村唯 39
 14 橘ゆりか 36
 15 尾島知佳 33
 16 大川藍 30
 17 フォンチー 27
 18 長野せりな 24
 19 滝口ミラ 21
 20 酒井瞳 18
 21 野元愛 15
 22 後藤郁 12
 23 伊藤祐奈 9
 24 倉田瑠夏 6
 25 ミシェル未来 3
 26 小林麻衣愛 0

 え。おれ、朝日が一番好きなのか……。知らなかったw
 最近の割り算の回でクレーマーと化す朝日に笑わせてもらったことが影響しているのかも。ああいう娘が欲しい。いや、自分の子供としてね。楽しいだろうなぁ、生意気でw
 ズミさんは芸能界引退してしまったのか? ナベプロにも在籍していないみたいだし……。
 こうして順位を見てみると、『アイドリング!!!』という番組でどう活躍したか、というのが反映されていると思う。はっきり言って、谷澤恵里香とかタイプじゃないけど、初期の『アイドリング!!!』における彼女の貢献度はすさまじいと思うから。
 あ。なんか、久しぶりにアイドリング!!!について語ってるなぁ。

AKB大握手会に行ってきた。その2。

 08, 2010 21:41
 午後からおれが握手するのは指原と小森。どちらも最近好きになったのだが、どちらかといえば指原のほうに比重は傾いている。
 指原は『週刊AKB』でバンジージャンプができなかったあと、おれの夢に出てきた。その中でおれは、劇場公演後、抽選に当たって才加と会えることになったのだが、楽屋に行くとなぜか指原が出てきて、おれにバンジージャンプができなかったことの言い訳をひたすらし続けたのだ。
 それ以来、おれはリアルでも指原が気になってしまった。そして『マジすか学園』のヲタ役の指原にハマり、パロディ小説でも主役にした。
 はっきり言って指原は、一般的な意味での「かわいい」というキャラではないと思う。けれどもなんともいえない、かわいいとはちがうベクトルの魅力があることは事実で、それはAKBというグループの中で地味であっても欠かせない輝きだ。
 その指原は、デニムのショートパンツに、自分がデザインしたTシャツ(胸の部分に「指原クオリティー」と書かれている)という姿で登場。
 待っているあいだ、隣のレーンにいる高橋みなみもかわいらしくて、ちらちら見てしまう。そして高橋の横顔が見えるたび、なぜか指原に対する後ろめたさも感じてしまった。
 開始時間より早めに列に並んだおかげで、十分も待たずにおれの順番が回ってきた。
 「こんにちはっ」
 そう言う指原と目が合う。
 メイクがちょっと濃くて、なんか大人っぽい……。
 これはおれの知ってる指原じゃない。さしこがこんなにきれいなわけがない!!! で、でも……かわいいじゃねぇか、このやろう。さしこのくせに!!!
 ドキドキして、間が空いてしまった。なにか言わなくちゃ、と焦りつつ、おれはなんとか挨拶をして、こう言った。「『マジすか』のヲタ役、とってもよかったです」
 「ありがとうございます。DVDも見てくださいね」
 「はい」
 剥がし。
 短かったけど、指原、いや、さしこに会えてよかった。これからは、今までとはちがった感じでさしこを見られるような気がする。
 続いては小森だ。
 こちらも列は短くて、あっという間におれの順番が回ってきた。
 小森は思っていた以上に背が高く、しかも細い。立っているだけで、なんとも言えない佇まいがあった。いわゆる「不思議ちゃん」とはちがう、小森にしかない雰囲気だ。そしてさしこ同様、小森もテレビで見るよりずっと大人っぽい。
 握手を交わして、おれはそのままのことを言った。「はじめまして。テレビで見るより大人っぽいですね」
 「えーっ、そうですかー」
 このときの口調は、小森を知る人なら、容易に想像してもらえるだろう。そう、あの感じだ。
 「これからもがんばってください」
 「はい。ありがとうございます」
 剥がし。
 小森とは、あまり緊張しないでお話ができた。多分、そんなに推してないからだろうw でも、一度でいいから、生小森というものを体験してみたかったのだ。ま、一度でいいけど。

 二人と握手をしたあと、夜の部の野呂ちゃんとの握手までは、まだ五時間ほどあった。
 ぼくとさおりさんは駅前のビルで、はなまるうどんを食べて、本屋をぶらついて時間を潰した。
 そのとき、おれはあることを思い出した。
 幕張本郷には映画館があったはずだ!!!
 幸い、時間はまだたくさんある。映画一本見られるくらいの。
 とはいえ、さおりさんを放って行くのは忍びない。しかし五時間もの時間は、正直もったいない……。おれはさおりさんに一人にしてしまうことを謝って、映画館へ向かった。
 『パリより愛をこめて』が見たかったけれど、これはレイトショーでしかやっていなかった。ちょうどいい時間帯にやる映画は『告白』くらい。まあ、この映画は気になっていたので「これでもいっか」と見ることにした。
 正直、嫌いな話だった。人間の一面しか描かれていないし、その一面の描き方も浅い。ただ単に絶望的なことしか起こらず、まるでおれの嫌いな乙一の小説を思い出してしまった。
 ミステリとしての骨子も弱い。ネタバレしないように書くのは難しいんだけど、とにかくいろんな計画に穴がありすぎ。ああいうモノを作る才能って、機械工学みたいなものじゃなくて化学なんじゃないの、とか。
 人間が描けていない、ミステリとしても不完全。いいとこないじゃん。
 なぜこの話をここで書いているかというと、この映画にはAKB48の歌が使われているからだ。
 しかも、おれはこの使い方にかなりムカついている。「今」っぽさを出すための道具立てとしてしか機能しておらず、これを聞いているキャラクターの行動を見ている限りでは、AKBが歌を通じて発しているメッセージがまったく届いていないではないか、と思えてしまうからだ。使われている楽曲は『RIVER』。ネタバレになるのでこれ以上は書かないけど……。あと、ポスターが『BINGO!』って古くね?
 とまあ、なんかすっきりしないまま、おれは再び幕張メッセに戻った。

 野呂ちゃんの握手会は19時からで、それより少し遅れておれが行ったときには、すでに行列ができていた。もしかしたら、今日もっとも長く行列に並んだかも、というくらい待ち、いよいよ野呂ちゃんとの対面となった。
 「こんばんわっ」
 挨拶をしてくれる野呂ちゃんは、本当にかわいい。テレビで見るよりぽっちゃりしてない!!! むしろ痩せてる……いや、それは言いすぎだが。
 「こんばんわ」おれはぺこりと頭を下げ、「『ネ申テレビ』で明治大学の学食に行ったとき、優子が持ってきたトリプルカレー、全部食べたんですか?」
 野呂ちゃんはちょっと躊躇して、「はいっ」と笑顔になった。
 しかし、おれが剥がされかけたその直後、
 「いやっ、あの……全部食べたってことにしておいてください」と……。
 一瞬、ウソをついてしまう野呂ちゃんはやっぱりかわいい。
 でも、なんでおれ、そんなつまらんこと聞いたんだろう……。

 そんなわけで、おれの握手会は終わった。
 待ち時間は長かったが、とても楽しい一日だった。また来たい、と思えるようなイベントだった。
 待ち時間というのは、あくまでメンバーのスケジュールの問題で、行列に並んでいる時間は合計しても一時間に満たない。とてもスムーズな人の流れで、ストレスは感じなかった。もっとも、人気のあるメンバーには長蛇の列ができていたけど……。
 そして、初めて握手会に参加してみて、いろいろな提案や改善点にも気づいた。これは次に、戸賀崎氏に会ったときに言ってみよう。あえて、ここでは書かないことにする。

 最後に、もっとも心に残ったことを書きたい。
 それは、握手をしたあとのメンバーの態度のことだ。
 何度も書いているように、握手の時間は決まっている。多分、10秒くらいだろう。その時間が過ぎると、背後の警備員にそっと肩をつかまれ、外に出るようにと剥がされる。だれもが一秒でも長く触れていたい、と思うだろう。そんなファンの気持ちを察してか、メンバーは最後の最後まで握手をした人の目を見ている。
 手が離れた後も、しあわせな気分に包まれていられるのは、この視線のおかげだと思う。
 握手会にはいろんな人が来る。おかしな人もいるだろう。でも、メンバーのみんなは、少なくともおれが握手をした五人は笑顔で接してくれた。きっと、他のメンバーもそうしていたにちがいない。
 来た人が笑顔になって帰れるイベントを、これからもずっと続けていってほしい。

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